ヒントがなく出題の狙いがわかりにくい点が不親切
★★★★☆
初級者です。やさしくたくさんの問題を解くことで上達しようと、「ひと目の詰碁」「ひと目の手筋」を7割以上は正解できるようになって、次のステップとしてこの本を買いました。手筋一般、死活攻め合い、ヨセに各90問で、分量としては十分です。
しかし、「ひと目」シリーズは、出題意図が書かれていたし、出題図も局所的でしたが、この本は出題図も広い上にヒントがないので、出題の狙いがわからず、「本筋(正答)」「俗筋(誤答)」とも違う的外れな回答を思いつくばかりで、少し不親切な印象を受けます。自分は全体として、俗筋(誤答)に1割、本筋(正答)に1割くらいで、ちょっと自分にはレベルが高い本でした。
そんな自分でも、目からうろこのポイントや、良い形のイメージを10パタンぐらいは知ることができたので、「ひと目」シリーズの正解率を上げてまたトライすれば、違った発見がありそうで、長く使えそうです。
反復練習がミソ
★★★★☆
他のコメントにもあるように、何度も繰り返すことで、頭に「筋の良い石の運び方」を刷り込むというコンセプトのもとに、270問もの問題を掲載している。
この本のミソは、「繰り返す」ことであり、繰り返さないと宝の持ち腐れ。たぶん、1,2回では効果はないと思う。
説明はあっさりしている。なかには一読しただけでは分からない問題もある。したがって、ある程度理解できる棋力も必要なので、最低でも”もう少しで初段”くらいの棋力は必要かと思われる。”「ひと目」シリーズができた”というレベルでは難しいと思う。
「筋の善悪トレーニング270 」ならもう少し易しいので、初段には少し遠いシングル級ならこちらがオススメ。
筋の良し悪しを矯正する良書
★★★★★
筋とは何かを問われる書である。大きく言えば、同一手数で最大の効果を上げることであるが、初級者にとってはわからないだろう。石の効率を有効に生かすことである。手割を考えることと同じであるが、その先にはどのような形になれば本来良かったのかということを考える習慣を身に着けないといけない。
局所の場面では石の流れがあり、必ず目的があるはずである。筋とはそれらの目的を達するための手段である。まず、この概念から入っていかなければ、本筋を打っても意味がない。似たようなものに定石がある。しかし、定石も局所の場面では正解がひつととは限らない。目的を達するか否かを考えることである。この習慣が身に付けば、本書を理解することはたやすい。アマ初段程度までの棋力の方にお勧めである。
ヨセの書は発効が少ないので、その部のみを参考に読むのも一案である。同社出版で”ひと目”シリーズもお勧めである。
レイアウトがつかいづらい
★★★☆☆
今4−5級で、初段を目指しています。
「ひと目の手筋」が一服して、次の本として買いました。
手筋90、攻合90、ヨセ90なんですが、
このうち、手筋は1ページ1問、攻合とヨセは1ページ2問です。
このため、攻合とヨセは、やや印刷が細かく、繰り返し読むには辛いです。
手筋はすごくわかりやすいです。
1ページ1問にして、2分冊にしてくれれば、よかったのに・・・。
囲碁の矯正ギプス
★★★★★
普段の対局でよく出てきそうな場面を中心に構成され、
自分か打つなと思ったところが「俗筋」「本筋」どちらかに入っていれば
よいのかなと思います。
予想した手が
1:「俗筋」だったら、「本筋」を理解し、矯正することができます。
2:「本筋」であれば、俗筋を理解し、相手が「俗筋」を
打ったときに有効に運ぶ勉強になります。
3:「俗筋」「本筋」のどちらでもなかった場合、無理な手、もしくは
的外れの手と思い、本筋を身に着けるようにします。
この本は何度か読み返して、自然と本筋が身についていけば
上達の近道になると思います。