ニューヨークに住むいわゆる筋金入りのお嬢様の恋愛ストーリー。かなり非日常的ですが、だからこそ楽しめます。あまりにも自分の生活とはかけ離れすぎているのでそれが逆におもしろいです。内容も難しくないし文章も読みやすいので、一気に読める本です。登場する女の子たちが使う英語もある意味勉強になります。
この本を読んで何かを感じる、というよりはエンターテイメント性が強い本です。展開が早いので読んでいて飽きません。
話がまとまっているので、読み終わった後もスッキリします。

キラキラものが好きな人、今シーズンの靴やバッグに詳しい人、ハリウッドのセレブと呼ばれている人たちの動きに興味のある人、Sex and the Cityが好きな人ならすごく楽しめると思います。もちろん、私とは違う世界のことですが、でもすごく共感しちゃいました。

NYの中でも特に裕福でハイクラスな地域、Park AvenueのUpper Eastを中心とした若い女の子たちの話です。ウェディングドレスをValentinoにつくらせるかVera Wangにするか、既婚のプレイボーイのプライベートジェットでのヨーロッパ旅行のお誘いを断るべきかどうか、などなど、ひとつひとつは私の生活とは重なりませんが、彼女たちの感情の動きは東京の女の子のそれと違いがあるとは思えません。

深く考えないで、楽しんで読める本です。私は飛行機の中で一気に読んじゃいました。（残念ながらプライベートジェットじゃなかったけど…）

今、海外セレブ好きが雑誌などをにぎわせていますが、この本はNYの超わがままお嬢様のワールドをつづったもの。非日常な会話は、どことなくオスカーワイルドの戯曲の世界も彷彿とさせて、なかなかウィットにとんだ才能ある作家（しかも美人）。主人公の友達の大富豪お嬢様は、パリス（ヒルトン）ちゃんなみに、流行語大賞になりそうなせりふをばんばん吐いてくれて、気持ちいい！It's Beyond!(しんじらんなーい！）Yeeew!(うえー）とか。いきいきしたタカビーギャル英語が楽しいし、ブロンドの根元にちょっと茶色がでてきただけで大パニックで巨大リムジンでヘアサロンに駆けつける、といったような豪奢な生活、そして超リッチなビジネスマンや自己愛アーチスト系など、NYのグラマラスな男性たちの生態と、彼らとおつきあいしたらどんな顛末が待ち受けるか、わくわくどきどき。。。カバーの装丁だってかわいいので、旅のおともに素敵だし、夢の世界につれてってくれるし、意外とほんと、面白い本ですよ。

Although the characters in the book are pretty shallow, its a fun read. Lets you on the world of previlege young things. First 2 chapters are a bit slow. But as the story progress, it manage to keep me hooked on & wanting to know what happen in the end & How it should end. Nice work for a debut.

近年読んだChic Read（女性向け娯楽小説）の中では、ぶっちぎりダントツの面白さでした。某女性雑誌で日本語訳が連載されている「The Right Address」も、NYのパークアヴェニューに住む富豪家達の生態を描いていますが、この「Bergdorf Blondes」の方が、登場する人物、ストーリー、ディテールのどれをとってもはるかに秀逸だと思います。読んでいて大声で笑えます。

もしあなたがSex and the Cityを見て楽しめるタイプなら、きっとこの小説も面白いと感じると思いますよ。非常におすすめです。

ちなみに、The Publishers Weeklyのレビューに関しては、英文の方だけを読んで参考にされたほうがいいと思います。残念ながら、日本語訳はかなりズレてます。ご存知とは思いますが、「Brazilian Wax」は除毛剤ではありません！！