教訓で読み解く遠野物語
価格: ¥0
●作品紹介(まえがきより抜粋)
―古より親から子へ口頭で伝えられてきた昔話には、伝えられるだけの何らかの価値が内在しているはずです。言い換えれば、昔話を聞いた子供は、それをまた自分の子供に言い聞かせたくなるような「何か」を必ず感じ取っているはずなのです。でなければ文字で記されておらず口頭でのみ伝えられてきた昔話などは、とうに滅びていなくてはなりません。「教訓で読み解く」などと大層なタイトルを付けてはみましたが、要するにその「何か」を「教訓」として取り出してみようというのがこの本の趣旨なのです。―
●目次
まえがき
和を保つことの重要性【二話】
許すことの難しさ、尊さ【三話】
足を知る【六、七、八話】
壁に耳あり障子に目あり【一〇、五四話】
親の心子知らず【一一話】
年長を敬う【一二話】
神さまを祀る意義【一五話】
家長の発言の重さ【一九話】
自然を敬う【二〇話】
私利私欲を戒める【二一話】
感動を与える仕事をする【二六話】
思いがけない幸運を手にしたときは【二七話】
学びの意義【二八話】
危うきには近寄らず【二九話】
逃した幸運に執着しない【三三話】
触らぬ神に祟りなし【三八、九〇、九一話】
郷に入っては郷に従う【三九、四二話】
無知の知【四七、一〇三話】
兄弟の大切さ【五三話】
約束を守ることの大事さ【五四、五五話】
強欲を自覚する【五六話】
反省するということ【五八話】
人間の本性は変えられない【六〇、六一、六二話】
良い友を選ぶ【六三、六四話】
分相応の難しさ【六九話】
本当の善とは【七二話】
無用の用【七三話】
親の愛の深さ【五、八六、九三話】
今できることを考える【九六話】
悲劇の中に、希望を見つける【九九話】
清らかな心を持つ【一一〇話】
同士と協力して困難に立ち向かう【一一六話】
あとがき
●著者紹介
多田 宜史(ただ よしふみ) 岩手県遠野市鎮座「遠野郷八幡宮」で神職として働く