BATMAN R.I.P〜安らかに眠れ〜 2009/2/17 / 洋書・オールカラーコミック
★★★★☆
「バットマンは父親に殺される!?」
という見出しでニュースに取り上げられ、全米を震わせた最新の問題作。
脚本のグラント・モリソンの衝撃コメント「この本でブルース・ウェインのバットマンは終わりを迎えます」という言葉通り、この本以降のバットファミリー関連の各誌は、大きな転換期を迎えようとしています。
2009年以降の新刊はこの本の展開を受ける可能性が高いので、是非一読されておくことをお勧めします。
作画も非常に美しいです。
謎の組織ブラック・グローブと、心理学者サイモン・ハート博士によって、バットマンは狂気へと陥れられていきます。
ブルース・ウェインの父親、トーマス・ウェインを名乗るサイモン・ハート。
バットマンのアイデンティティ、全てを根底から覆す悲劇。
彼は本当に、ブルースの父親なのか?
そして、ブルースの生死は・・・!?
バットマンストーリーの大きな流れの、キーポイントとなる一冊・・・になるかどうかは、今後の続刊しだいでしょうか。
この本そのものよりも、「ブルース・ウェインの死」に影響を受けるナイトウィングやロビン等、周囲のキャラクターのその後が、気になるかもしれません。