TVドラマは良かったけど...
★★★☆☆
TVドラマが面白かったので、原書を読んでみました。ただ、ドラマの出来た良すぎたのか、それ以上の感動はありませんでした。普通は、原書の方が映画やドラマより面白いはずなんですが...それだけドラマの出来が良いのだと思います。原書を読んだあとに、ドラマを観ることをお勧めします。しかし、今年の第二次湾岸戦争での爆破事件は、101空挺師団の輝かしい歴史に、泥を塗ってしまったんだなと思いました。英語学習者としては、軍隊用語を学べて良かったです。
リーダー論としても秀逸
★★★★★
話題となったHBOテレビシリーズの原作です。第101空挺師団506連隊E中隊のヨーロッパ戦域での戦闘が、豊富なエピソードを交えて語られます。作者はベテランの証言や日記等から丹念に事実を再構築し、記録として正確なだけでなく、読み物としても1級の作品に仕立てました。また2人の対照的な指揮官を軸としたリーダー論として読んでも楽しめるでしょう。癖のない、品格のある英語で書かれているので、背景的知識があれば無理なく読むことができます。文中に「プライベートライアン」の元ネタと思われるエピソードが出てきます。スピルバーグが早くからこの作品に注目していたことが感じられて興味深いものがあります。同師団に興味のある方はCURRAHEE、NIGHT DROP、RENEZVOUS WITH DESTINYもぜひ読んでみてください。
Easy Company
★★★★☆
この本は多分生まれて初めて、洋書で最初から終わりまで読んだ本である。テレビシリーズも三話で見ましたが、とても印象深かった。とにかくEasy Company がいかに活躍したのかだけではなく兵士一人一人の苦悩、罪悪感、喜びを述べられている点が実話を基にしているだけはある。私自身は戦闘シーンよりもむしろ兵士たちが後方にいたとき、戦争終了直後の点が非常に気に入っている。ここは絶対に読むべきところであろう。そう思うと、また、読み直したくなってきた。