With the Old Breed: At Peleliu and Okinawa

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どうなるんでしょう ★★★★★

Marineでmortarのオペレーターとして戦ったSledgeの訓練・配属・戦闘を順々に綴ってあります。彼が戦線にいた頃のメモを基にしているそうなので、描写もなかなか細かくて、戦闘の場面などは兵士の感じる恐怖や興奮、そしてJap/Nip達への憎しみが生々しく伝わってきます。また、戦後の調査による死傷者数や地図なども付け加えられているので資料としても読みやすいと感じられました。

砲弾の轟音。静かになってもどこにいるか分からない敵兵。。。こういう死がすぐそこにあるような緊張感は日本側の同じような本では読んだことがありましたが、米兵側からの視点はあまり知らなかったので私は興味深く読めました。米兵側からというと何かバイアスがかかっていそうな気がしてしまいますが、"Nip""Jap"達に対するあからさまな憎しみも、前線に立っていた一人の兵士の手記ですからある意味当然でしょう。撃たれ・焼かれ・辱められる日本人というのを読むのは心地よいものではありえませんが、同時に、野蛮化していく米兵達の様子もしっかり書かれてはいるのである意味公平かもしれません（例えば有名な日本兵のあれをおみやげにしたり、もっと酷いのだと死体の、、、）。

この本はHBO制作のThe Pacificの基となる本の一つです。Band of Brothersの太平洋戦線版的位置づけとなるであろうこのミニシリーズは2009年、今年から放送されるそうです。米アマゾンなどをみると、今でも映像・原作含めてBoBの人気や影響力は相当ありそうですし、このWith the Old Breedもこれからもっと売れてくるんじゃないでしょうか。実はこの本もBoBと同じく、兵士の間に生まれる”絆”のようなものを重視して書かれています。本書の兵士達の絆や戦場の生々しい描写がどう映像化されるのか気になります・・・そして日本人はどう描かれるんでしょう。

ペリリューの戦い ★★★★☆