執着を捨てること
★★★★☆
宜保愛子さんの本は、20冊ほどすべて持っており、中でも好きな本は2冊づつ持っているが、この本は1冊のみである。
美男美女に生まれた人へのやり場のない不公平感(笑)を昔から持っていたが、逆に優れた容姿に生まれることは、大きな試練であり危険と隣り合わせであることを教えてくれる。すなわち、いい男もいい女も「色情因縁の虜」とまではいかなくとも、自戒していないと傲慢と利己主義の傾向を持ちやすいのではないか。
一方、相手の外見に惹かれてしまって自分の人生を見失うのは「自己責任」であり、相手の甘言があったにせよ、お互い様のようである。相手を恨むより、自らの人を見る目のなさを自省すべきであろう。色情因縁に凝り固まる側も、実りのない執着と早く気付くべきである。
「復讐するは我にあり」なのである。
宜保さんの本は、内容がすべて実体験に基づいていて具体的で分かりやすい。多少、誇張があるかもしれないが、この世の生き方の基本的マナーを知ることができる。