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小太郎の左腕

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
Amazon.co.jpで確認
アニメの原作レベル ★★☆☆☆
ストーリーとしては面白いので、さっと流して読めた。
だが、それだけのこと。登場人物は定型的だし、精神的に幼すぎる。
深みがないから、せいぜいアニメと思って読んだほうがいい。
ラストに泣けました…! ★★★★★
和田竜さんには『忍びの国』で衝撃を受け、続いて『のぼうの城』、今回の『小太郎の左腕』と一気に三冊読破しました。おもしろさの順位を付けるとしたら断然1位は『小太郎の左腕』です。戦国の厳しさの中にも男同志の友情に感涙しました。最後は涙と鼻水ズルズルで読んでいました。2位は『忍びの国』。忍者の世界に一気にはまり込みました。読んでいるうちに今にも庭先の土の中からしのびたちが出てくるのではないか!と思ってしまうほどのめり込みます。3位が『のぼうの城』。これは映画化されるようですが、いちばん緩い話でした。のぼうと呼ばれる主人公にあまり共感できぬまま終わってしまいました。とにかく和田さんの次回作に期待しています!
時代小説ファンにはお勧めできない ★☆☆☆☆
作者は演出家を目指すために脚本も手がけることになり、やがて原作を書くこととなり本作で三作目である。
本作に至ってはシェークスピアのような演劇調が過去の二作と比較して、私のような時代小説ファンからすると「くど過ぎる」ように感じられる。舞台劇の脚本であればこれくらいで良いかもしれないけれど、小説としての内容は些か浅薄過ぎやしないかと思える。鉄砲の狙撃距離が540mもあるところから100発100中で狙撃出来てしまうという設定が安直で究極過ぎて現実離れしているので、重厚感がなく読了感も味わえなかった。
人並みに生きるとは ★★★★☆
今回も期待を裏切らず、エンターテイメント性に満ちていて興味をそそられる。
半右衛門の武士としての潔さが心地良い。
敵方の喜兵衛も劣らずの快活さでどちらに寄るともなく、両視点から楽しめる。
またそんな武将として力を誇る兵の中に参入してくる小太郎と言う純粋さを持つ少年の登場は鮮烈だ。
物語の始め「人並みになりたい」と訴えた彼の直向きさに心打たれる。
が、これに対しての半右衛門の解も深く、彼の苦悩が窺える。
人並みに生きる代償にしては大き過ぎる喪失を負った小太郎の最後の嘆きは胸が痛い。
半右衛門の言葉の真意を知った上で彼が選らんだ道の行く末。
それが幸せであって欲しいと思わず願ってしまう。
武将のような派手さや豪快さとはまた違った、魅力的な人物像に最後まで惹き付けられた。
次回作も期待。
面白いけど・・・ ★★★☆☆
前作の「忍びの国」の圧倒的なスピード感やドラマ性に比べると
少し見劣りするかもしれませんが、「のぼう」→「忍び」に続く
戦国エンターテイメント作品に嘘いつわりはないと思います。
単に好みの問題なんでしょうね。

主人公の小太郎の腕前のすごさや、半右衛門と喜兵衛の男同士・
武将同士の潔さはよくイメージできて読んでいてスカッとしました。
本当にこの作者は戦国時代を描くのがうまいですね。
純粋な歴史小説とは違うけれど、同じ時代背景の歴史小説でも
ここまで爽快感があって、面白いものは少ないんじゃないでしょうか?

ダメダメ?武将→伊賀の無敵忍者→凄腕雑賀衆と来て、
次は何をテーマにするんでしょう?楽しみです。