まっすぐであたたかい
★★★★☆
この本は、書店で見つけて、表紙のあたたかな絵に惹かれて購入しました。
花菜さんと家族の話す、大阪弁の言葉の響きがとてもあたたかく、まっすぐな言い回しの文章で、とても好感が持てます。
花菜さんと私は、親子位の年齢の開きがありますが、純粋で率直な気持ちが綴られた文章が、自分が失ってしまって、もう取り戻せない何かを呼び起こしてくれました。
花菜さんの生い立ち、おばあちゃんとの暮らし、お母さん達の事、初恋から辛い失恋、デビューまでが語られています。
もうすでに亡くなったおばあちゃんが、「トイレには神様がいて、いつも綺麗に掃除するとべっぴんになれる」と言う言葉に、人の嫌がる事を率先すると、心がけもよくなり顔つきも美しくなる、という含みがあると思います。
その言葉を信じて、一生懸命に掃除した花菜さんが、素直な人に育った理由がわかるような気がしました。
花菜さんの赤ちゃんの時の写真、家族やペットとの写真、日記も掲載されています。
お母さんが作る、梅干し1つだけの「日の丸弁当」を嫌がらなかった花菜さんに、思いやりの心を感じました。
おばあちゃんが好きだった「テネシー・ワルツ」の一節も、良いお話です。
植村さんの歌のファンの方、若い方達に特におすすめの本だと思いました。
元気がもらえる
★★★★☆
植村花菜さんの幼少から現在までを、実に正直に書いています。等身大の花菜さんが文章の中にあふれている感じがしました。10代20代の若い世代には共感するところが沢山あるのでは?花菜さんの親世代の私は、若い人達の考えや葛藤が垣間見られる内容で、親目線の勉強にもなりました。ひたむきでピュアで真の強い花菜さんをもっともっと応援したくなる内容です。
笑った泣いたっイイ作品です
★★★★★
トイレの神様、、歌を初めて聞いた時、どんどん引き込まれて泣いていた。
この本も、然り。彼女の等身大の姿が映し出されていて、
家族や歌についての話が絶妙のテンポで語られているから、ずんずん引き込まれて泣き笑いです。
花菜さんの行動力、実行力、生き方の清々しさが周りの人を明るくするんだなと実感しました。
元気なくなっている人の背中を押してくれるようなお薦めの一冊です!
トイレの神様
★★★☆☆
曲を聞いてから、この本を購入しました。
上村さんの成長過程がわかり、曲も深く聞くことができるようになった。
女の子の成長物語
★★★★★
シンガーソングライターの植村花菜さんが書いた、自伝風エッセイです。
前半は、「トイレの神様」の歌詞にあるように、おばあちゃんと二人で暮らすようになった経緯や、二人暮らしの様子、ユニークなお母さんのことなどがユーモラスにほのぼのと書かれています。よしもと新喜劇や関西弁がちょこちょこ出て来て、一風変わった関西版ちびまるこちゃんといった感じです。
後半は、音楽の道に入って5年間芽が出なかったこと、その間のおばあちゃんの死など、つらかったけれどそれでもくじけずに前向きにがんばる姿が描かれます。名曲「トイレの神様」が誕生してヒットしていくあたりはちょっとドキドキ。
全体的に、ひとりの女の子が、めげずに自分をしっかり見つめてまっすぐに進んでいく成長物語になっていて、読んで勇気をもらえました。それにしても、花菜さんのお母さんはそうとう変わってますなあ〜!