ドラクエでは「３」と並ぶ名作であることは間違いないシリーズ中での最高傑作のひとつ。
オリジナルのスーパーファミコン版と後のリメイク作と比すると細かい部分で痒い所に手が届いてないのが気になる。

オリジナルの１番の問題は戦闘参加人数が３人だということ。４人戦闘ではないのです。
せっかくの魅力的なキャラと多くの仲間モンスターがいるのに肝心の活躍の場がない・・・・。
レギュラーなんて主人公＋勇者＋仲間モンスターで固定。
変更する楽しみもないのです。

但し「山彦の帽子」「時の砂」の２大便利アイテムが使用可能なのはオリジナルのみです。
ラスボスの印象の薄さといいますか、存在感のなさは共通です。
後のリメイク版では手先のはずの「ゲマ」の存在感が増したために余計にそれが強調されたかも。

しかし、その他は流石の出来です。
「ドラクエ流大河ドラマ」。
もう１回同じくらいの出来の作品を作れと言われても無理でしょうね。

物語の途中でなんとヒロインと結婚できます。

ストーリーは凄くいい。

当時、ライバルだったＦＦシリーズがシステムを売りにしてたなら、
ドラクエは、シナリオを売りにしてたと思う。

ゲームばかりして本を読まない子供には是非して欲しいゲーム。

ただ、僕がこのゲームの唯一嫌いだったのは、
ドラクエ３や４で４人パーティなのに、３人パーティだった事。
せっかくモンスターを仲間にできるシステムなのに、
パーティ数を減らしてどうすんじゃいって思った。

おそらくライバルのスクエアが、ＦＦ４で５人パーティにしたり、
ロマサガで６人パーティにしたりしてたから、
ドラクエシリーズとしては、逆にパーティ数を減らして、
意地をみせたんだろうけど、

たくさんのモンスターを仲間にできるシステムにした今作だけは、
モンスターをどんどん戦闘に参加できるように、
パーティ数をむしろ増やして欲しかった。

モンスター集めがただのコレクションになっちゃってる。

小さな不満だけど、どうしてもひっかかった。

　序盤は父に守られながら旅をする主人公。なぜ父は旅をし、あちこちを転々とするのか。疑問を感じながらも父の背中を見ながら少年時代を過ごす。そして突然の父の死。自分を囮にされ目の前で魔物に殺されてしまう。ここに一つ復讐の物語が成立する。

　そして奴隷として10年魔族に働かされる。親友と一緒に脱獄し、たくましい青年へと成長した主人公。親友との友情を深め、ここに一つの友の絆が描かれる。

　成長した主人公は結婚をし、父親となる。二人の子供をもうけるが、またしても魔族に魔法をかけられ妻ともども石になってしまう。そして年月が流れ、今度は成長した二人の子供たちが父親を助けに来る。父と子の絆。涙を誘うシーン。

　そして最後は魔族の王にさらわれた母を見つける旅が、妻と子供たちと一緒に始まることとなる。

　ただのRPGじゃないと思う。少年時代から青年時代へと。結婚と出産。父からの遺言。そして母を追う旅。人間味溢れるシーンがところどころに散りばめられ、とても感情移入してしまう温かいストーリー。物語の礎がしっかりとしていて、感動を呼び起こす。あえてゲームのシステムには触れないけれど、ドラゴンクエストシリーズ最高傑作だと思う。

自由度が極めて低かった前作の失敗を反省したのか、好きなモンスターを仲間にして
遊んだり、隠しダンジョン攻略といったやり込み要素が増えた。
その上で家族をテーマにしたシナリオを入れているので、完成度の高い作品に仕上がっている。

システム的にも、前作のＡＩが不評すぎて反省したのか「めいれいさせろ」が加わり、
アホすぎるＡＩによるストレスが無くなったのは大きい。
これが無いと全滅しない為には無駄にレベルを上げておくしかない。
キャラの魅力を楽しみたい人はこの作戦を使わなければいいだけ。

その他には、カジノが地味に楽しめた。

値段品質包装等満足しています