インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-12)

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 河出書房新社
Amazon.co.jpで確認
「禁じられた恋の島」の新訳です ★★★★☆
エルサ・モランテは、モラビアの奥さんで、ルキノ・ヴィスコンテとの三角関係をモラビアが書いたのが「金曜日の別荘で」。
イタリアの女流作家、2編 ★★★☆☆
世界文学全集の1冊。第1期も残り僅かになってきたが、今回はイタリアの女流作家の小説2編。
イタリア小説っぽいが、とっくに前者は青い体験とかのイタリア映画のようなものだと思っていたけど、そこまでではなかった。しかし、イタリアの少年はませてるなぁ。
2編ともあまり自分好みではなかった。
人の、変わってゆく姿 ★★★☆☆
「アルトゥーロの島」は、世界が自分のものだった少年が、継母と一緒に暮らすことによって全くの他人との世界を体験してゆく物語。
不遜で、怖いもの知らずで、寂しさを知らなくて…少年の心性をとてもよく表現しているなと思いました。
そして、体がどんどん大きくなるにつれて、愛を知るにつれて、どんどん足元が揺らいで、焦ったり、いらいらしたり、寂しくなったり…そう、寂しさ。思春期に入る男の子の寄る辺なさも、とても上手く表現していました。
女性の作家なのに、びっくりしてしまいます。

「モンテ・フェルモの丘の家」は、モンテ・フェルモに集っていた中年たちがそれぞれの人生の転換期を手紙の形でやりとりしています。
若かった人たちが少しずつ精神的に年をとってゆく姿を追っています。失敗しても昔のように元気にやり直すことができなくなってゆく姿。取り返しのつかないものが顔の皺に刻まれるイメージ。今の自分にはこっちの方がシンパシーを感じました。
読んでいて、大貫妙子さんの「若き日の望楼」を口ずさんでました。イメージが重なりました。
最後、主人公の2人にまた会ってほしい。そんな思いを抱きながら読み終えました。