折り鶴
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第二次大戦中、帝大生の薫は、屋敷の運転手の可憐な娘・小夜を蔵の中へ誘い、浣腸、導尿、張り型肛門拡張、異物入れなど淫靡な性戯にふけり始める。
薫に想いを寄せていた小夜だったが、最初はさすがに抵抗を示した。
だが、次第に快楽に目覚め、愛らしい悦びを示すようになる。
そんなおり、薫がついに出征することになる。
小夜は、たとえ薫が戻れても正式な結婚などできないことを承知の上で、目に一杯涙をためながら、赤い糸でつながれた夫婦鶴を手渡す。
三和出版の『マニア倶楽部』『カルテ通信』『秘性』などで小説を執筆する、佐伯香也子のオリジナル電子書籍第一弾。
制約の多かった時代のせつない恋と性の悦びを細やかに綴った、SM純愛小説。
4560字の短編です。