さて、肝心の内容は。
ずばり”一つの時代の終わり”です。作中で、ある人物の生きてきた時代が終わります。そして、少し頼りないけれど、武王こと姫発の時代が幕を開けます。
その一方で、殷の太師・聞仲と殷の関係が見えてきます。どうして彼が、あれほどまでに”殷”にこだわるのか……その後ろには、一人の女性の姿があり――。
静と動でいうのなら、静ともいえる第五巻。派手なアクションシーンよりは、物語のバックヤードに目を向ける巻です。同時発売の第六巻と一緒にどうぞ。