女体の博物学
★★★★★
かつてのベストセラー「裸のサル」の著者デズモンド・モリス氏による最近の著作である。原著のタイトルは"the naked woman"、すなわち「裸のオンナ」であって、バードウォッチングみたいに女性の体を眺めまわす感じの邦題はいただけない。物理的に外部から触れることが可能な女体の各部分について、その特性や特異な習慣などを、進化論的および歴史科学的見地から検討したもので、著者の博識が窺える。そのテーマから必然的にセックスに関連した話題が多くなるが、決してエロティシズムを目的としたものではない。たくさんの豆知識を提供してくれる一冊である。