まだ見ぬ幸福の源泉
★★★★☆
動物行動学ならではの視点から幸福についての
理解を深めてくれます。「人間=裸のサルである」
がベースとなっているのでとても納得できます。
本書でも述べられているように、
「幸福は一つしかない」という考えではなく、
主要な17種類の幸福を紹介してくれます。
自分にあった幸福はどれかをじっくり検討する
ことや、裸のサルであることの認識を深めて
おけば、多くの人が陥りがちな幸福欠乏症から
逃れられるようになるように思います。
最後の「幸福の定義集」は少し余分でしたが、
それなりに楽しめる一冊に違いありません。
観察から導き出される内容に改めて拍手!!
雑学としては面白い
★★☆☆☆
私たちが日常感じている幸福感はどこから来るの
か?という疑問に対して幸福の源泉を分類して答
えている。自爆テロリストはマゾ的会館を広めよ
うとしている、など雑学としては面白いが話は何
れも実践的でない。
寿命=幸福の引き出しの数
★★★★☆
医学部に通う友人の本棚にもこの本はありました。私は文系で、モリスのいう幸福を哲学的に考えてみたくてこの本を買ったわけですが、これは生命倫理・あるいは動物の本能という観点から見てもなにかアイデアを与えてくれるということでしょう。
浅い読み方かもしれませんが、本書の中にある17の幸福のうち私が重視しているのはこれかな、もっとこんな幸福も味わうように心掛けようとか、あるいは付録のような形で掲載されている昔の偉人達の「幸福の定義集」を自身のブログなどで引用してみるなどこの本の活用法はたくさんあると思います。誰でも気軽にこの本を手にとって頂けるものだと思います。
哲学とは全く関係ありませんが、本書の中で私がもっとも印象深く感じたのは、これまでで最も長く生きた人間であるフランス人女性のジャンヌ・カルマンさんは生涯にわたって飲酒・喫煙・高脂肪食品の摂取をやめずに122歳まで生きたそうです。要は人間、ストレスになることを我慢せずに何事もほどほどが良いということなんだなと感じました。
幸福とは何か考えるヒントに
★★★☆☆
幸福の分類はなかなか面白い。自分が無関心だったものの中に幸福が隠れているのかもしれないと思わせてくれる。サルと人間に共通の行動パターンを分析することで動物が本来持っている原始的な欲求が浮かび上がってくるのだということを教えてくれる。
14の幸福
★★★★☆
著者は14種類の幸福を挙げています。
結論としては、このように幸福とは多様なものであり、なるべくいろいろなことから幸福を感じられるようになったほうが、人生を豊かにできる、というものです。
この幸福に関しての14の視点というのは興味深いです。
出来れば、この14をもっと生理学的視点だったり、いろんな視点で科学的に深く分析したり、傾向を分類したりすると良いのだと思います。
今後の作業かも知れませんが。