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夜のかけら (集英社文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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まぁまぁの作品 ★★★☆☆
主人公利保子の性格が、何というか、個性的で、珍しい。最近読んだ、この作者の本にもやはり、個性的な主人公が出てきて、今回の場合は、離婚経験者で、その後は複数の男性とつきあう女性・・・作者自身も離婚経験者のようなので、何となくイメージを重ねてしまったが、実際のところはどうなのだろう・・・。興味深い。また別の本の話題になるが、やはりこの作者の本で、利保子と同じように、複数の男性と付き合う女性の小説があったのだが(確か、「淋しがり」というタイトルだったと思うが)この作者のこだわっている点なのだろうか、とも、感じられる。
悪女には思えない清潔感が漂う ★★★★☆
男たちそれぞれの良さを認め、足りない部分を他の男で補う・・・「恋人はいないけど「男」ならいるわ」と言いのける主人公利保子の淡々とした生活を描きながら、実はその男たちにも同じような扱いをされていたことを知り、本当の愛を探し出そうとするまでの利保子の成長ぶりを描いている。 男の移り香を残しながら、次の男の元へ通うという、一見どろどろとしたシーンもあるのだが、何故か全体を通して清潔感が漂い、嫌な女の代表にも思える利保子が嫌いになれない。 それは、彼女なりの筋が通っている点と、別れさえも演出してしまう完璧な演技が物語に客観性を持たせ、全体的にさらっと乾いた印象を持たせているのだろう。

ただもう少し話に展開が欲しかったのと、ラストが弱いように感じる。
利保子の強い意思というものがどこかに見られると、もっと全体が締まるのではと思うが・・・
大人の恋愛模様 ★★★★☆
主人公の利保子には4人の男がいる。
それぞれに個性の違う男たちにすべてを求めるのではなく、気に入ったところだけを見ていれば誰にも落胆しない。
そんな恋愛に興じている利保子なのに、不思議と読んでいても不快感は感じません。
たぶん、実際にこんなことはできなくても心の中で似たようなことを誰しも抱えているのかもしれませんね。
そんな4人の男たちとの恋愛にも少しずつ亀裂ができてきます。
また、利保子の身近な人たちの恋愛模様にも関わることで、利保子自身が変わってきているのかも。
たくさんのかたちを持った恋愛が一気に読めて、奥深い作品です。
これまた可もなく不可もなく。 ★★☆☆☆
発想はとても面白いと思った。
だけど、読後に何も残らない。
主人公に対し、「そういう人もいるんだろうな」程度の感想しかもてない。
主人公の女性の心の揺れ動き、恋愛観も、結末によってとてもチープになってしまったような気がする・・・。
この本を通して作者は何を伝えたかったのだろう?

もう一冊くらいはこの作家の作品を読んでみようと思うが、それによって2度と読まない作者になってしまうような気がする。