深みを増した! Satrianiの「匠」盤!!!
★★★★★
2008年、Joe Satrianiのアルバムです。
最近の作品では、
徐々に楽曲やフレーズのバリエーションを増やし、ギタートーンも多彩になってきているSatriani先生ですが、このアルバムも同様です。
全体的に、落ち着いた作風になっており、Satrianiしか書き得ない個性的な楽曲・フレーズを聴かせてくれます。
素晴らしいテクニックも披露されていますが、決して派手さを売りにするようなものではありません。
「がんばって凄いことをする」のではなく、「瞑想」「無」から、無理なくフレーズを繰り出している感じです。
ミステリアスな響きの、"Musterion"
ミドルテンポでアンセム風な、"I Just Wanna Rock"
映画やドラマのワンシーンを思わせる、情感溢れる、"Revelation"
情景が頭に浮かぶような、フュージョンタッチの曲、"Come on Baby"
アップテンポでスリリング、いかにもSatriani Songな、"Diddle-Y-A-Doo-Dat"
フラメンコでスタートし、その情熱をEギター熱演した、"Andalusia"
。。。などなど、素晴らしい曲が、たくさん収録されています。
演奏は、
Joe Satriani (G, B, Key), Jeff Campitelli (Dr, Per), Matt Bissonette (B), ZZ Satriani (Sax), John Cuniberti (Per)
正直なところ、最初聴いた印象は、「おとなしくて、あまり。。。」でした。
しかし、「何度聴いても飽きない」、「聴くほどに、味わいが出る・奥行きが増す」アルバムです。
。。。いわば、Satrianiの「匠」盤です。
「Joe Satrianiファン」「ギターインスト・ファン」に、オススメです。
いつも通りのサトリアーニ師匠
★★★★★
前作「Super Collosal」から2年ぶりの新作ですね。今盤もいつもどおりの素晴らしい「音」を作ってきましたね。この人のギターフレーズは業界にうじゃうじゃいる馬鹿テクとか早弾きだけの低能ミュージッシャンでは無く、何処となく泣かせるオリエンタルなメロディと聴き手に豊富なイマジネィションを与える展開が各曲にあっていつもながら敬服してしまいます。
いつもどおりの作品などと書くと平平凡凡なものと誤解をされそうだが、とんでもないです。世界中のギター職人達は必ず聴かなければ成らない「本物のプロの業」がここにあります。しかし上手いなぁ。このところ定番の赤いIbanezが格好いいっすね師匠!
尚、DVD付きの限定盤も出ておりますが、彼のテクニックを画面で観たところでコピーなんて出来る訳もありませんので僕はCDのみで充分です。はい。