ジョニ・ミッチェルのこの2作目では、アーティストとしての輝きがはじめて発揮されている。デビュー作『Song to a Seagull』で予感させた偉大な才能が本物であったことを見せつけているのだ。メロディーと詞を効率的にコントロールすることを新たに発見したミッチェルは、とっつきやすくて簡単に鼻歌で歌えそうな、ほとんど時代を感じさせない曲を聴かせてくれる。ヒッピー的な過剰さも見受けられる(「Songs to Aging Children Come」は奔放さに満ちている)が、大部分の曲では自らの内なる声を見出している。
「Both Sides Now」は、ライトFM の人気曲(ジュディ・コリンズによるカヴァーのおかげだ)になった。また、信じられないほど牧歌的な「Tin Angel」(トム・ラッシュが傑作『Circle Game』のなかで見事にカバーしている)や、「Chelsea Morning」、「I Don't Know Where I Stand」といった曲は現代のフォークのスタンダードナンバーになっている。(Rob O'Connor, Amazon.co.uk)