もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら
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"もし、タケコプターがいまの日本に実現したら……。
生活が一変して、新しいビジネスや価値観が生まれるだろう。
いち早く対応するのはどの企業? 衰退する産業はある?
そう考えるだけで、なんだかわくわくしてきませんか?
自由に想像を膨らませれば、どこまでも発想が広がっていきます。
そうすることで、経済だけでなく、世の中全体のしくみが見えてくるのです。
もしあの道具が実現したら……を発想のベースに、
投資のプロが経済と世の中の“ひみつ”を解き明かします。
《のび太でもわかる!? まったく新しい経済入門》
はじめに
「あんなこといいな できたらいいな」で始まるドラえもんのアニメのテーマソング。
タイムマシン、どこでもドア、タケコプター、アンキパン……。
子ども時代に「もしドラえもんがいたら」「もしドラえもんの『ひみつ道具』があったら」
と思ったことのある人は多いのではないでしょうか。
私も、もしあの道具があったらこんなことをしてみたいなあと、よく想像していました。
この本は、ドラえもんの「ひみつ道具」について詳細に解説する本ではありません。
もしドラえもんの「ひみつ道具」がいまの社会に実現したら、人々の生活や社会、文化、経済に
どんな影響が出てくるだろうということを、かなり真面目に述べています。
荒唐無稽な設定に真剣に答えて、考えるところに、この本の真骨頂があります。
もし空を飛べたら、ものすごいスピードで地面を移動できたら、遠く離れている映像を映し出すことができたら、
という夢や情熱が原動力となって、飛行機や自動車やテレビは生まれました。
そして、多くの人たちがさらに知恵を絞り、飛行機や自動車やテレビを使って、新しいサービスや商品を開発してきました。
米アップルのスティーブ・ジョブズという人の情熱と行動によって「iPad」が生まれました。
一枚の板のような美しいガラス基板で、新聞や雑誌を見たり、映画を見たり、
遠くの人とコミュニケーションをしたりすることができたらいいな、という彼の夢が、iPadという形で実現したわけです。
この本は、「もしタケコプターが実現したら」「もしガリバートンネルが実現したら」と一つひとつ考えながら、
現役のファンドマネジャーであり、アナリストである筆者が考えた「妄想」を読者のみなさまに提示します。
これは答えではなく、ひとつの考え方です。
そもそも、未来に答えはありません。
私たちは答えのない未来に向かって、手探りしながら前に進んでいくしかないのです。
この本は、未来を手探りしながら進んでいく本です。想像力の翼を広げ、好奇心に身をゆだねながら、
ドラえもんの「ひみつ道具」を頼りに、私たちの未来を一緒に考えていきましょう。"