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大谷吉継―「関ケ原」に散った仁将 (PHP文庫)

価格: ¥680
カテゴリ: 文庫
ブランド: PHP研究所
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とてもいいです。 ★★★★☆
「冶部少も、おぬしがような朋友を持って幸せ者よ」  
と、吉継は黒田官兵衛に言われます。 
吉継は三成のいい所も悪い所も全部わかっていて、三成を守り、支えてやろうとします。
吉継の誠実な人柄がよく描かれていると思います。

晩年、暴君のようになってしまった秀吉。その秀吉の為にすべてをなげうって働く三成。そんな三成を見て、
「三成の才知が三成を不幸にする。見ているのがおれは辛い」
「憎まれるのはいつも三成だ。朝鮮の陣でもそうだった。悪いのはすべて三成だ。誰も三成を理解してやる者はいない」
と妻に言います。
「大谷吉継がおりましょう。ここに」 そう妻に言われた吉継は、
「情けないかな、この大谷刑部殿は、何の力にもなってやれない」と言って、悲しく笑います。
病を発病し、進行も始まっていた吉継。吉継の気持ちがすごく伝わってきて切なくなります。
「何の力にもなってやれない」
そう言っていた吉継は、関ヶ原という三成の生涯で一番大事な瞬間に力を貸し、三成を守る為に戦って、死んでいきます。
涙が出ました。ぜひ一読してもらいたいです。

この小説の秀吉は威厳というか、冷たさと怖さがあります。ちょっと左近の影が薄いのですが、小西行長、宇喜多秀家はいい感じです。
戦国最高の男 ★★★★★
初版時のオビのコピーは簡潔明瞭に「戦国最高の男」でした。大谷吉継のことは知らなかったのですが、読んでみて納得。たしかに大谷吉継は他の武将とははっきりと異なる魅力があります。言い古された滅びの美学は彼の為にあるのかもしれません。ラストは感動。