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Welcome to the Pleasuredome

価格: ¥2,095
カテゴリ: CD
ブランド: Salvo
Amazon.co.jpで確認
アルバム自体は、サンプラーを駆使していかにロックっぽいダンスミュージックを作り上げるか、という教科書みたいな。当時は尖鋭的で斬新な印象を与えていた部分こそが、現在では逆にノスタルジーを喚起するという。 ★★★☆☆
久しぶりに聴き直して改めて思ったこと。「やっぱり、しょうもないアルバムだなあ。」と。

一応代表的なシングルヒット4曲は入ってるけど、"The Power Of Love"以外はシングルとは別バージョンで。"Two Tribes"はこのアルバムバージョンがベストだと思うけど、"Relax"はシングルバージョンの(move)の方が全然いいし(アルバムバージョンの(come fighting!)のリズムトラックのパシャパシャした感じとボーカルのエコーが気持ち悪い)、"Welcome To…"はシングルのミックスに較べてベースが弱い。おまけに長いw。穴埋め的な4曲のカバー曲。シングル以外のオリジナル曲でまあ聴けるのは"Krisco Kisses"と"The Only Star In Heaven"くらい。この2曲は独特の「キャムプ」で下世話なノリが、PSBやErasureとかの他のゲイ寄りのアーティストにはない持ち味で興味深い。同じリヴァプール出身のデッド・オア・アライブを彷彿とさせるような。「儚げで耽美的な精神性」ではなく、あくまでも「フィジカル」で「セックス好きな身体」から発せられた音というか。

出た当時は音楽性云々ではなく、サウンド面で注目された作品だった。つまり「サンプラー」を駆使してロックとダンスの融合、バンド演奏のダイナミズムを活かしながらオーケストラヒットやゴリゴリしたシンセベースで色づけしていかに「過激」な音を演出するか、みたいな。でもその手の手法はあっちこっちで真似されてあっという間に「消費」されてしまった訳で。その後ハウスやテクノの文脈でアナログシンセの音の良さが復権しただけに、この時代特有の「デジタル」な音の感触がノスタルジーを喚起させる(もともとはすごく「未来的」な音、だったはずなのに)。

個人的にフランキーはあくまでもシングル・バンドだと思っているのでベスト盤の方をよく聴くし、ボーナスディスクの中身についてもデモ音源とかじゃなくオフィシャルにリリースされた中でレアなものを拾い上げて欲しいと思っていて。その意味では"Relax"のカセットシングルの音源やギリシャ限定プロモ12インチの音の収録はそれなりに嬉しい。肝心の中身は…だけど。でも、"Two Tribes"の(surrender)や(We don't want to die)、"Welcome To…"の(Tribal/Urban mix)とかのサルベージを優先して欲しかったな、と。既にCD化済みの音源とは言え、せっかくのリマスター再発なのだから。あと、"Relax"の(The last seven inches!) こと(warp mix)も。
満足度高いです。 ★★★★★
まずは28頁もあるブックレットがいいですね。フランキーの歴史が詰まってます。
それとこのアルバム、アナログでのリリース時は2枚組だったわけですが、今回CD2枚組になってようやく当時のゴージャス感が再現された気がします。

そして何と言ってもボーナス・ディスクが楽しいですね。T01は「Relax」のカセット・シングルとしてリリースされたものです。Instrumental、Sex Mix、US Mix、Single Mixをメドレーにした感じでしょうか。このデジタル化は嬉しいですね。何しろカセットと比べると音が圧倒的に良いですから。同様にT11はSex MixとSingle Mixのミックスですが、こちらは初耳でした。面白いミックスです。
T02とT08は「Relax」と「Two Tribes」のそれぞれB面曲ですね。「Two Tribes (Carnage)」の最後でなぜメンバーが自己紹介しているのか?と思った方はこれを聴けば謎が解けるのでは。
T05〜07は初期のラフ・ミックスのようですね。特にT06は気に入りました。7インチのB面はこれでも良かったかも。
Welcome To The Pleasuredomeオリジナル発売25周年記念盤!! ★★★★★
2009年から彼らの企画物が3回目のリリースですね。
ウェルカム・トゥ・ザ・プレジャードームの紙ジャケ日本盤。
Frankie Say Greatest というベスト編集盤。
そして今回の25周年記念盤です。
それぞれに満載のボートラが違い、マニアには嬉しい企画が続いています。
しかし、彼らの楽曲は実にサイケなものが多く、
そこまで凝らなくてもボクには十分ですね。
実際、Frankie Say Greatest は、
あのジャケがイマイチ好きになれないのでパスしています。
今回の25周年記念盤は、日本盤に続いて購入しました。
お目当てのディスク2は、日本盤のボートラとはかなり違います。
以下ディスク2「post-bang, and other things」収録内容です。
1. Relax (Greatest Bits) 16:59
2. One September Monday 4:49
3. The Power of Love (12" version) 9:30
4. Disneyland 3:07
5. Two Tribes (Between Rulers And Ruling) 4:10
6. War (Between Hidden And Hiding) 4:00
7. Welcome to the Pleasuredome (Cut Rough) 5:40
8. One February Friday 5:00
9. The Ballad of 32 (Mix 2) 11:03
10. Who then devised the torment? 0:16
11. Relax (Greek Disco Mix) 6:18
12. Watusi Love Juicy 4:03
13. the last voice 1:14
何回目の再発? ★★★★★
フランキーゴーズトゥハリウッド1stの3回目?のリマスターCDになるのか。当時トレバーホーンが意図した音空間が広がる作品に仕上がっていると思う。当時の日本盤CDとは曲目やミックスが違っている。当時リリースされたオリジナルLPのバージョンに戻っているのだと思う。そしてボーナスCDには未発表(私には内容がわからないので、知っておられる方がいたらレビューで教えていただきたい)の曲も収録されており、価格も手ごろなのでこのCDに思い入れの強い方にはぜひ購入して、トレバーホーンの当時再現しきれなかった音を体験してみてはいかがか。