原爆市長 復刻版
価格: ¥1,400
著者浜井信三は、1947(昭和22)年初代公選市長となり、その後通算4期16年間原爆により焦土と化した広島の復興に死力を尽くした。
手記によるその苦闘の軌跡は1955(昭和30)年、地元メディアの中国新聞夕刊に『市政秘話』の題名で74回にわたり連載。これを基に1967(昭和42)年、『原爆市長-ヒロシマとともに20年』が朝日新聞社から出版され反響を呼んだ。
本年3月11日、これまで経験したこともない大地震が起こり、発生した巨大な津波が東日本一帯を襲った。特に福島県では原子力発電所が大きな被害を受け、放射能漏れという大事故。
これらのニュース映像を見る度に、広島が経験した惨状に酷似し、原爆による廃虚から復興を成し遂げた軌跡を今一度見つめ直すことは、東日本大震災で被災された方の回生への希望につながるのでは。こうした声を受け原著の記述はそのままに当時の状況等がつかみ易いよう、関連する写真や資料を盛り込んで復刻版の刊行が実現。一人でも多くの方々に手に取っていただければ幸いである。