セカンドサーブ
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高校一年生、テニス部のコーダイはいつも、野球部のケイタのことをそっと目で追いかけていた。
誰にも言えない秘密と募る思いを押し殺すだけの静かな日々に、ある日小さな変化が起きる。
膨れあがる期待と不安の間で、大きく揺れ動く気持ちに翻弄されるコーダイ。
(また、同じような思いをすることになるかもしれない。また、失ってしまうのかもしれない……。)
豪放に振る舞いながらも等身大の悩みでいっぱいのコーダイ、
真夏の太陽のように眩しい笑顔を見せるケイタ、
天真爛漫でマイペースな飄々としたシュンスケ。
仄暗く沈んだ過去の記憶と、まばゆく鮮烈な現在、ふたつの夏が織りなす青春小説。
少年×夏をテーマにしたアンソロジー『SUMMER CAMP Anthology vol.4』(2012年5月発売 / http://www.amazon.co.jp/dp/B00897DLL6)収録作。
書籍には未収録のスピンオフ作『最後の夏』も併せて収録しました。
タイトル作から二年後の夏、同じ高校に通う生徒が主人公になっています。
約32000字+10000字。