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仕事・時間・知識・志

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カテゴリ: Kindle版
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ドラッカーが予言した「知識社会(ネクスト・ソサエティ)」を生きるための知見。
これからの日本を支える30代、40代のあなたに読んで欲しい経営リテラシー!

本書は「経営」にまつわる諸知識や経験をしたためたビジネスエッセイです。
企業に勤める30代、40代で、いわゆる「勤め人意識」を卒業して、
もう少し経営の深いところへ踏み込みたいと思っている(またはそれを求められている)方に向けた
「ビジネス書入門"以前"」にあたる一冊です。
ドラッカーのマネジメント、コトラーのマーケティング、
ポーターの競争理論、クリステンセンのイノーベーションジレンマ・・・と聞いて、
「何それ?」という方にとって、本書が、ビジネス・経営の見識を深める「きっかけ」になれば幸いです。

●「あとがき」より

二〇一一年夏盛り、社員向けに僭越ながら「仕事へ向かう姿勢」とも言うべき内容を
「memorandum」としてしたため、配信を開始した。
一年余りで百数十ページを数え、これらを整理し、
ファイル名を「時間を経営資源としてきたモノづくり‐現場からの報告‐」とした。
「memorandum」は月次発信としたため、今では時間的にずれを感じる個所もあるが、
その時々の話題を発信してきた経緯もあり、修正は不自然なところのみにとどめた。
 
「memorandum」のネタもそろそろ尽きかけた頃、
一九九三年発刊のドラッカー著「ポスト資本主義社会」(ダイヤモンド社刊)を
ネタ探しのつもりで、ぱらぱらとめくっていた。
そこには今起きている「知識社会」到来のことが、
20年も前にドラッカー博士によって書かれていた。
訳者あとがきに「今は、そのような意味で歴史上の大転換期である。
ドラッカーによれば一九六五年頃から始まり、二〇一〇年あるいは二〇二〇年ごろまで続くだろう、という」と。
この事を裏付けるように、アップル社の絶好調が目の前で続いている。
 
「ポスト資本主義社会」を読みながら、
深い感動の裏には満たされていない自分がいた。
時同じく北方謙三著「水滸伝」を読んでいた。
物語は英傑たちの「志」の物語で、登場人物たちは際立った個性あふれる決め技を持ち、乱れきった北宋の世を糺して行く。
この物語は私に「知識社会」における事業、特にマネジメント層の有り様を教えてくれた。
「知識社会」をわがものにするには、高い「志」を以って初めて事がなることを
「梁山泊の英傑」たちは教えてくれた。
胸のつかえが晴れ「ポスト資本主義社会」の感動に十分に浸ることが出来た。
 
「知識」を経営資源とする時代の会社はどのようになるか? 
資本主義が変わる節目に遭遇しているひとりとして、この大転換は魅力的かつ誘惑的に映った。
私なりに探ってみたいと浅学非才をも顧みず新しいファイル
「変わる資本主義、経営資源は知識となる」に執りかかることにした。
 
私は研究者でもなければ学者でもない。が、ながく会社の経営に携わってきたひとりとして、
この目の前の「大転換時代」を自分なりに思い描いてみようと、無謀にも挑戦した次第である。 
 
仕事・時間・知識・志
経営資源は有限資源「ひと・もの・かね」と選択資源「情報」から
無限資源「志・知識・情報・仕組み」に変わる

●目次

まえがき
「時間」を経営資源としてきた「モノづくり」−現場からの報告−
第一章 市場

ラボ用機器の特徴、民生市場とは違いロングライフ
伸びない理由
右肩下がりの時代、営業の役割
アダム・スミスの「(神の)見えざる手」
ランチェスター戦略
ランチェスター戦略三つのノウハウ
弱者五つの戦略
勝負に勝つルール
ブランドとは信用そのもの
アシスト情報バンク
Voice of Customers (顧客問い合わせ窓口)
スティーヴ・ジョブズ アップルキャンパスでの思い出
メモランダム
マイケル・ポーター
ジョゼフ・シュンペーター

第二章  組織活動

組織活動とは凡人を非凡にする活動
組織は何のためにあるか?凡人を非凡な優れた人材にする。
時間を創出しよう
マネジメント五禁+一
規則、決まりは変え続ける必要がある
宝探しで旧習を破れ
インフォーマルなコミュニケーションがものごとを決める
AE86開発、覗き見
稲盛和夫
松下幸之助
ジャック・ウエルチ

第三章  計画・実績

問題は差である
価格は設計するもの
新規事業の必要性
最近のビジネスモデル、床屋チェーン、シネコン、AKB48
予算作成でスキルUPをはかれ
売上予算
番外一 昇給原資はどこから?
番外二 賞与の性質
番外三 付加価値
番外四 これからも付加価値向上が見込める製品
ピーターの法則、創業社長に教わった最新ビジネス論
セオドア・レビット、マーケッティング理論の先駆者

第四章 社員であること

社員の権利と義務
役職・肩書きは偉さを表さない
優先順位を常に意識する
モチベーションは自分で作るもの
コミュニケーションは業績に直結する
コモンセンス、集団規範の閾値
ビジネスアスリート集団
5S
報・連・相
河合隼雄

第五章  商品力・技術力

商品力とは、設計者も気付かない潜在力を言う
モノに学べ、モノが発する真実を聴け
空洞化・自動車関係者の危機感
ロードマップは水先案内人
軽薄短小・極小微細の世界
実装技術は製品に魅力を付加した
製品開発・市場開発の連携
製品改廃
アイデンティティーある企業に
土光敏夫、東芝を再建した経営哲学
イザヤ・ペンダサンの日本人論

第六章  品質・納期

信頼は日本人の資産
品質を文化とした日本人
クレームを事業機会と捉える
クレームが新製品を生んだ話
クレームをきっかけに製品の改良ができた話
不具合対策に要した実費を戴いた話
クレーム心得
納期は守ってなんぼ
情報セキュリティ・ISMS
城山三郎のリーダー論

第七章  経営資源 時間・現在

主役交代(パラダイムシフト)
「ソリューションビジネス」はIBMが始めた
What to do, How to do
やらないリスクは計算できない
クレイトン・クリステンセン教授が描く電気自動車
プロダクトマネージャーを育てる必要がある
面授・ここ一番のコミュニケーション
八起会 倒産社長の集まり

第八章  経営資源 時間・未来

時間は無二の経営資源である
ものの値段の決まり方
価格競争力はタイムセーブから生まれる
コストはかかった時間そのもの
技術・技能の空洞化とはモノづくりが出来なくなること
パソコン、ケイタイは数年前まで知識集約型の代表選手だった
標準化はともすれば、わが首を絞める
時間には限りがある
為替は必ずしも国の経済的実力を反映しない
福沢諭吉
国家の独立と、外交の心得

第九章 日本のモノづくり

「Life」から「Nature & Life-support」へ
将来へ備える
二〇五〇年、未来予測(週刊ダイヤモンド、二〇一一年十二月三日号より)
アルビン・トフラー教授の四〇年前の予測とこれから四〇年
安部公房が描く鰓(えら)を持った子供たち
われわれの事業は何か、時代の変わり目に問う

変わる資本主義、経営資源は「知識」となる
第十章 転換点にある資本主義

経営資源が変わる
「知識」が価値創造の中心となる社会
「知識」を経営資源化する
無限資源「知識」を経営資源として
「志」
「知識」を資源とする組織は水平分業型となる
サロー博士提唱のCKO
これからの日本、「超高齢化」という経営資源
第二の神話崩壊・福島原発事故
ロボットが得意とする領域

第十一章 「知識」を経営資源とする会社の仕組み

ピラミッド型、文鎮型組織
「知識」を資源化する、「質」の見極め、「自発性」の醸成
MRC(マネジメントローテーション サークル)について
MRCについての説明
各階層の役割と期間
各部門・部のミッション
あとがき・参考文献

●著者略歴

大野博文(おおの ひろふみ)
一九四五年佐賀県鳥栖市生れ。一九七三年國學院大學第二文学部卒業。電子部品会社、自動車部品会社等の取締役。自動機生産会社、電子部品商社代表取締役等を経験。現在、菊水電子工業株式会社 特別調査役。