ビジネス大学30分 経営戦略
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開校!【ビジネス大学30分】
本格的なビジネス理論をセミナー形式で学ぶシリーズ。第3弾は経営戦略。
▼【ビジネス大学30分】シリーズとは?▼
・ビジネスパーソンに求められる実用的なスキルを短時間で体得できるように構成しました。
・難解で無味乾燥な説明に終始することを避けるため、豊富なケーススタディを設けています。
・実際の現場に即したケーススタディを収録したことでセミナー感覚で身近に感じながら学べるシリーズです。
▼特徴▼
本書の最大の特徴は、企業が実際に構築した戦略を使って経営戦略を説明していることです。
つまり、筆者が実際に担当した新規事業のプロジェクトをもとにして、どうやって戦略を作ればよいかをケーススタディで説明しています。
設定は変更していますが、ストーリーはホンモノばかり。
「企業というのは、こんなふうにして戦略を作っているのか」と感じてもらえれば幸いです。
▼まえがきより▼
本書は3部構成となっている。
第1章は、「経営戦略の基礎」として、経営戦略とは何か、を説明している。経営戦略とは、あくまでも「経営」の「戦略」である。
したがって、経営とは何か、という理解が不可欠である。
類書の多くが、経営の側面を軽視して、戦略だけに焦点を当てているので、本書によって経営の視点を理解してほしい。
そのなかで、ファイナンス理論の知識がないとわかりにくい図表があるが、ここでは、経営の背景には定量的な理論が厳然と存在するということを認識してもらえれば十分である。
第2章は、「経営戦略の理論とツール」として、戦略の考え方を表す「理論」と、それを実務に応用するときに使う「ツール」を説明している。
理論では、マイケル・ポーターの「基本戦略」、野中郁次郎らの「組織能力」、M&Aも包含する「多角化戦略」、という代表的なものを取り上げる。
ツールについても、代表的な戦略フレームワークについて説明する。とくに、3Cとバリューチェーンは、この2つさえ知っていれば、実務においてどんなテーマにも対応できるので、使える道具となるように慣れ親しんでほしい。
第3章は、「経営戦略の策定」として、筆者がプロジェクトリーダーとして参画した戦略プロジェクトを物語仕立てで紹介している。
対象となる商品はDNAチップという一般には馴染みのないものなので、巻末に補足説明をつけている。
戦略を立案するときに、実務上のテクニックや数字などのハードデータが重要になるのは当然だが、それ以上に大事なのは、リアリティや雰囲気などのソフトな情報である。
ケースを通して、戦略策定の雰囲気をつかんでもらいたい。
今日の日本企業は、アグレッシブなアメリカ人、理屈っぽいヨーロッパ人、ハングリーなアジア人を、あるときは競争相手に、あるときはパートナーにしてビジネスを行っていかなければならない。
勘と経験と根性の3Kを彼らに期待することは無理な話である。また、3Kだけで彼らに勝てる保証もない。そこで、経営戦略論で知的武装をしてみてはどうだろうか。これが筆者からの提案である。
【目次】
00 まえがき
第1章 経営戦略の基礎
1 経営戦略とは?
ケース(旭硝子の電子事業)
2 経営の基本的視点
ケース(越後屋の新規事業)
3 経営目標の設定
ケース(市場の冷水を浴びたA社)
4 競争優位の概念
ケース(GEの競争優位)
5 事業機会の発見
ケース(3Mの事業機会の発見)
6 外部環境における脅威
ケース(HDD業界の5つの脅威)
7 自社の強みと弱み
ケース(旭硝子の強みと弱み)
8 戦略サファリ
ケース(武闘派と学習派の論争)
第2章 経営戦略の理論とツール
1 コスト・リーダーシップ
ケース(トヨタ対日産の戦いの構図)
2 製品差別化
ケース(レクサスの差別化戦略)
3 組織能力
ケース (GEの組織能力)
4 多角化戦略
ケース(GEの100日プラン)
5 戦略フレームワークの活用
ケース(スピーディーな仮説構築)
6 3C(Customer, Competitor, Company)
ケース(平成工業の新規プロジェクト)
7 バリューチェーン
ケース(ソレクトロンの戦略)
8 戦略キャンバス
ケース(コンビニ型フィットネスクラブの戦略)
第3章 経営戦略の策定
1 戦略策定のプロセス
ケース(プロジェクトの発足)
2 プロジェクトの立ち上げ
ケース(オーソライズとキックオフ)
3 情報の収集
ケース(多面的な情報収集)
4 問題の構造的理解
ケース (事業機会の絞り込み)
5 戦略仮説の構築
ケース (仮説の模索)
6 インタビューの技法
ケース (インタビューの舞台裏)
7 戦略仮説の検証
ケース (検証の実際)
8 実行計画
ケース (戦略シナリオの決定)
(解説)(平成工業の新規プロジェクト)
(解説)DNAチップとは