福翁百話 (福沢諭吉著作集)
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福沢諭吉が客と雑談した内容を書きとめ、それを時事新報上で発表して行本化したもの。人間蛆虫論が有名。明治29年から30年にかけて連載された。
常葉書房「福沢諭吉著作集」第二弾。
著者紹介
福沢諭吉
1835年~1901年。慶應義塾を創設した近代日本最大の啓蒙思想家。教育者、著述家、洋学者。
目 次
福翁百話
福翁百話序言
一 宇 宙
二 天 工
三 天道人に可なり
四 前途の望
五 因果応報
六 謝恩の一念発起すべきや否や
七 人間の安心
八 善悪の標準は人の好悪に由て定まる
九 善は易くして悪は難し
十 人間の心は広大無辺なり
十一 善心は美を愛するの情に出ず
十二 恵与は人の為めに非ず
十三 事物を軽く視て始めて活溌なるを得べし
十四 至善を想像して之に達せんことを勉む
十五 霊怪必ずしも咎るに足らず
十六 士流学者亦淫惑を免かれず
十七 造化と争う
十八 人間社会自から義務あり
十九 一言一行等閑にすべからず
二十 一夫一婦偕老同穴
二十一 配偶の選択
二十二 家族団欒
二十三 苦楽の交易
二十四 夫婦の間敬意なかるべからず
二十五 国光一点の曇り
二十六 子に対して多を求むる勿れ
二十七 子として家産に依頼すべからず
二十八 衣食足りて尚お足らず
二十九 成年に達すれば独立すべし
三十 世話の字の義を誤る勿れ
三十一 身体の発育こそ大切なれ
三十二 人事に学問の思想を要す
三十三 実学の必要
三十四 半信半疑は不可なり
三十五 女子教育と女権
三十六 男尊女卑の弊は専ら外形に在る者多し
三十七 止むことなくんば他人に託す
三十八 子弟の教育費に吝なり
三十九 人生の遺伝を視察すべし
四十 子供の品格を高くすべし
四十一 独立の法
四十二 慈善は人の不幸を救うに在るのみ
四十三 慈善に二様の別あり
四十四 婦人の再婚
四十五 情慾は到底制止すべからず
四十六 早婚必ずしも害あるに非ず
四十七 女性の愛情
四十八 人事に裏面を忘るべからず
四十九 事業に信用の必要
五十 人間の運不運
五十一 処世の勇気
五十二 独立は吾れに在て存す
五十三 熱心は深く蔵むべし
五十四 嘉言善行の説
五十五 人を善く視ると悪しく視ると
五十六 智恵は小出しにすべし
五十七 細々謹慎すべし
五十八 交際も亦小出しにすべし
五十九 察々の明は交際の法にあらず
六十 智愚強弱の異なるは親愛の本なり
六十一 不行届も亦愛嬌の一端なり
六十二 国は唯前進すべきのみ
六十三 空想は実行の原素なり
六十四 言論尚お自由ならざるものあり
六十五 富豪の経営は自から立国の必要なり
六十六 富豪の永続
六十七 人間の三種三等
六十八 富者安心の点
六十九 人心転変の機会
七十 高尚の理は卑近の所に在り
七十一 教育の力は唯人の天賦を発達せしむるのみ
七十二 教育の功徳は子孫に及ぶべし
七十三 教育の過度恐るゝに足らず
七十四 教育の価必ずしも高からず
七十五 富者必ずしも快楽多からず
七十六 国民の私産は即ち国財なり
七十七 子孫身体の永続を如何せん
七十八 生理学の大事
七十九 無学の不幸
八十 謹んで医師の命に従うべし
八十一 空気は飲食よりも大切なり
八十二 形体と精神との関係
八十三 有形界の改進
八十四 改革すべきもの甚だ多し
八十五 人種改良
八十六 世は澆季ならず
八十七 正直は田舎漢の特性に非ず
八十八 古人必ずしも絶倫ならず
八十九 古物の真相
九十 偏狂の事
九十一 人事難しと覚悟すべし
九十二 銭の外に名誉あり
九十三 政府は国民の公心を代表するものなり
九十四 政 論
九十五 自得自省
九十六 史 論
九十七 鯱立は芸に非ず
九十八 大人の人見知り
九十九 人生名誉の権利
百 人事に絶対