いらない子ゲーム(PCG文庫)
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2011年8月4日――
「僕」こと「瀬戸一臣」の通う私立明峰大学のサークルである「ホライズン」のメンバー19名は、
破格の料金で南の海に夏合宿で遊びに来ていた。
お祭りごとが大好きな先輩達にいつものように引っ張られて、
僕らは見たこともないような綺麗な海辺で、夏のリゾートを楽しんでいたのだけれど…
僕には気になることが一つあった。
それは、あの時、先輩が口にした一言がきっかけだった。
「人生が変わるような合宿だ」
楽しかった夏合宿が、突然終わりを迎える。
重々しいドアと一緒に開いたのは、文字通り、僕らの人生を変えるに足るものだった。
「いらない子ゲーム」
僕らに突きつけられたのは恐ろしく単純で、それでいて、恐ろしく残酷なゲーム。
ルールは10個。けれど、僕らに求められるのはただ1つ。
「僕らの中から1人、誰かの名前を記す」
その誰かが、ゲームから「脱落」していく。
脱落者に待っているのは…「ペナルティ」。
1人脱落し、2人脱落し…その時、僕らに問いかけられる1つの問い。
「あなたにとっていらない子は誰ですか?」
最悪のゲームが、今はじまる。