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烙印の紋章〈5〉そして竜は荒野に降り立つ (電撃文庫 す 3-19)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: アスキーメディアワークス
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激動の新章開幕 ★★★★★
オルバは一旦背にした重いものを降ろし、一休み・・・。
とはいかないのがこの激動の時代なのかもしれませんね。

第一幕から2週間程後、タウーリアに流れ着いたオルバ。
そこで出会ったのは、かつて自分が背負っていたものを懸命に背負い続ける一人の人物。
その誇り高い覚悟、命を賭した献身に触れたオルバは・・・!

我らが主人公はこうやって、徐々に成長していくようです。
ヒロインたちがなりを潜めてしまった今回、読み手を選ぶような気はしますが相変わらずの良作。

大型書店も発売日に仕入れない程の知名度の低さですが、仕方ない。
買うかどうかは別として、一読の価値は十分にあります。
新章の始まり ★★★★☆
前作でオルバのすり替わりも終わり、今巻からは傭兵として新たなスタート。メフィウス国のビリーナ、イネーリなどの女性陣は登場せず、代わりにマリレーヌという皇女を中心に物語は紡がれる。

相変わらずの高い描写力ですらすらと読める。本筋自体はまさに王道といった感じだが、二転三転する戦局や練りこまれたプロットは起伏に富んでいて面白い。

そして何よりオルバがかっこいい。主役級の活躍をしているのに、あくまで縁の下の力持ちを演じ続ける。その姿がもどかしくもあり美しい。惚れちゃいそう。

とにかく次巻の発売日が待ち遠しくてたまらない。というのも今巻、最初にも述べたがヒロインであるビリーナちゃんが一切登場しない。これだけが不満だった。4巻の終盤で涙にくれるビリーナちゃんのその後を見たかったし、ぶちぎれたイネーリちゃんもどうなったのか気になる。6巻では彼女ら二人の再登場を望みます。