持ってる参考書の中でワーストワン
★☆☆☆☆
リスニング・セクションに必要なルールが14個紹介されているのだが、「出だしを聞き逃すな」とか「パラフレーズに気をつけろ」とか、どんなTOEICの参考書にも書いてあるような当たり前のものである。また問題はやや難しめなのに、語彙や表現などはほとんど解説してくれない。その代わりにあるのは、たいしたことのないルールを押し付けられるというお粗末な解説。読んでいて、いささかストレスを感じる。
評価を1にしたのには他にも理由がある。パートごとにみていくと。
【パート1】
写真描写の問題では、写真の解像度が低く、何が写っているのか不明瞭のものがある。
【パート2】
「どうしたらかゆみをとめられますか?」「A:ひっかくのをやめなさい。」「B:蚊でした。」「C:クリームを塗りなさい。」正解は、Cだが、なぜAではいけないのか?また、「○○氏との面接はどうでした?」「A:○○氏は素敵な人ですね。」「B:うまくいきました、ありがとう」。正解はBだが、日常的な会話ならAも正解でいいような気がする。選択肢が微妙でどうもすっきりしない。上述の通り、解説は不親切なので、もやもや感が残る。
【パート3、4、模試】
ルール14の1つに、「パラフレーズ(言い換え)に気をつけろ」というのがあるくせに、会話の中で聞こえたそのままの単語や表現を選択肢の中から探させるような問題が多い。問題の質が低いとしか思えない。
その他、細かい点。
(1)やたらに固有名詞が多い。(2)CDのトラックが細かく分かれていないので、同じ箇所を繰り返し聞くには、いちいち巻き戻しをしなくてはいけない。(3)パート1の解答&解説のページには写真が載っていない。(4)本番のマークシートは縦長の楕円だが、この参考書についているマークシートは横長の楕円。
TOEIC対策に特化した参考書は15冊ほど所持しているが、この参考書はワーストワン。それでも購入したいと思う人は、本屋で内容を確認してからにしたほうが良い。