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The Lost Boy: A Foster Child's Search for the Love of a Family

価格: ¥1,290
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Hci
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   著者はカリフォルニア州デイリーシティに生まれ、州史上ワースト3に数えられるほどの児童虐待を実の母親から受けた。その前著であるように名前も呼ばれず「It」と言われ、兄弟のうちでただ1人いじめぬかれた。食べ物をぎりぎりまで制限される。服もボロボロになるまで与えられない。ひとりガレージに追いやられ寒さと飢えに苦しむ。そして、ときどき嵐のようにやってくる折檻。「母さんはそのうち自分を本当に殺すつもりだ!」

   恐怖が現実味を帯びたとき、彼は全身全霊で命を守る術を考えた。驚くべきことに彼は教師や警官やソーシャルワーカーという他人である大人と、郡の福祉政策と裁判所によって生き延びることができたのである。執拗に彼を破滅させようとしているとしか思えない母親の所業は、このごろ日本でも問題となっている幼児虐待とは違っているように思える。大人になった著者が、母親はアル中で病気だったと自分自身にいい聞かせている。そして母親自身、自分の母親との関係に悩んでいたようだ。

   それにつけても、里子に出された著者、が紆余曲折の末、成功したことは賛美せずにいられない。普通の大人になるだけでも奇跡的なのに、アメリカ国民として1人「世界の優れた若者」に選ばれたり、聖火リレーの栄誉を担ったり活躍している。何よりなのは、彼が幸せな家庭を築いたことである。自分にはトラウマがあると思い悩んでいる人はぜひ一読を。(高津紀代子)

読んでみてください ★★★★★
虐待関係の本ではどんな切り口から見ても一番だと思います。
時系列にもブレがなく、翻訳本に感じがちな微妙な違和感もありません。
壮絶な虐待を経験していながら、虐待に関わった人を恨む事なく、虐待の連鎖を繰り返す事なく今を生きる著者の強さに感銘を受けます。
何冊も続編的に出ているので、「ペルザー家 虐待の連鎖」まで含めて最後まで読むのを勧めます。
それでやっと救われる気持ちになれると思います。
話はガラリと変わり。 ★★★★★
こちらは、母親から解き放たれてからのお話。
様々なタイプの里親の元を巡りながら、母親と裁判で戦う主人公を描いている。たくましくなっていく主人公は、相変わらず自己犠牲に生きるのだけれど、その形も少しずつ変わり始めてきた。前作「幼少期」に比べて主人公が笑顔を見せるようになり、少しずつ明るくなり始めている事が解る。虐待の描写も随分減るのですが、母親と過ごした生き地獄の日々を心の中で引きずり、苦しむ主人公へと描写が移っている。今まで人と接していない主人公が、友人との付き合い方が解らずに、酷い失敗を繰り返してしまう。その度に里親に迷惑をかけてしまい、次の里親を探さなければならなくなってしまう。長い間続いていた不幸は、形を変え、再び主人公に襲い掛かる。一度は母親の元から連れ出してくれた社会が、今度は主人公に冷たい風を吹かせる。前作に比べ、非常識な言い方ですが、引き付けるものが少なくなった今作品。前作はサラリと読めたが、今作は止まってしまう可能性がある。でも前作を読んだのなら、今作も読んで頂きたい。作者が解ってほしかった事を理解してほしい。今回も前作同様、完結系の終わりとなっていますので、是非これっきりでも購入して頂きたい。できれば、「青年期」まで進んで頂きたいが。
強い意志と決断力を持った人々 ★★★★★
里子を引き取るってのは、想像してた以上に大変なことなんだと感じた。精神的にまいってる子どもにどう接してゆくか、子どもの実の両親との駆け引き、夫婦間の意見の一致不一致、偏見の問題、お金の問題…実の子じゃないからって性的犯罪の問題まで生じてくる場合まである。実の親による虐待から逃れられればそれでいいのか。違う。里親だって虐待の危険性はあるだろう。

この本の中に出てくる里親や社会福祉事業に携わる人たちはさいわい強い意志と決断力を持った人々だ。これ以上は無理だ、と思ったら潔く引く覚悟もあるし。
人間、大人になると余計なプライドが邪魔をして「できません」と放り出すことがこわくなりがちなものだ。
そのことが、虐待が白日の下にさらされない一番の原因のような気もする…

それにしてもこのデイヴ・ペルザー氏、自分の幼い日の一つ一つの出来事に対して、感じたことを、よくここまで明瞭に詳細に覚えているよね。

つくづく、本人がたくましく生きる力を持っていたことに救われる。

母親から ★★★★☆
 解放されたからの苦しみを主に書いてある。
 すごいですね。アメリカの裁判から、預かってくれる里親への反抗から、虐待を心のすみで常に引き摺らざるをえないこの心理。
 幼年期から続けて読破です。
早く逃げて!! ★★★★★
これを読む前に必ず幼年期を読んで欲しいです。
幼年期は、早く何か食べて・・!!
少年期は、早くお母さんから逃げて!!の一心で読みました。
早く幸せになって・・!!こんなひどい過去だったからこそ、
人より余計に幸せになって欲しい。
そんな祈りのような気持ちで読みました。
どうやってこの困難を乗り切るのか。
最後はどのように母親と向き合うのか。
幸せになるまでを知らないと気が済まなくなりました。
これは実際にあった話です。
信じられないくらいの衝撃でした。
自分はなんて恵まれているのだろう。
ただ誰からも迫害を受けていないという事実が尊いなんて。
当たり前の人権と思っていたのに。
今子供の虐待がニュースになっています。
どうしてこんなことになったのか。
虐待される子供の気持ちをわかってあげるためにも是非多くの人に
読んで欲しい本です。