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日本史の一級史料 (光文社新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 光文社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:山本博文/著 出版社名:光文社 シリーズ名:光文社新書 253 発行年月:2006年05月 関連キーワード:ニホンシ ノ イツキユウ シリヨウ コウブンシヤ シンシヨ 253 にほんし の いつきゆう しりよう こうぶんしや しんしよ 253、 コウブンシヤ コウブンシヤ 2271 こうぶんしや こうぶんしや 2271、 コウブンシヤ コウブンシヤ 2271 こうぶんしや こうぶんしや 2271 現在、われわれが知りうる歴史というのは、史料から復元されたものであり、かつ史料からしか復元されえないものです。現代に生きるわれわれは、織田信長の肉声を聞くことも、関ケ原の戦いを目撃することもできません。すべては、残された史料をもとに、歴史家たちによって紡ぎ出された「歴史」なのです。ですから、固定された正しい歴史などというものはどこにも存在しません。歴史とは、新しい史料と新しい解釈によって、この一秒の間にも書き替えられ、更新さ
歴史学者に憧れる ★★★★☆
歴史を研究する学者には2種類ある。インディー・ジョーンズのようなアウトドア派の考古学者と、
本作の著者のような,文献史料を読み込む歴史学者である。歴史学者は,じっと図書館にこもって史料を読み込んでいる
ような印象があるが,そうではない。本書を読むとたいへん行動的であることが分かる。

古文献などの史料を探しに旅することを「史料採訪」というそうだ。その様子が実に楽しそうだ。
地方の,旧家を訪れて新資料を見つけた時の喜び,新事実に突き当たった時の法悦。

憧れるが,それをするには,くずし字を読む力,日本史の知識,古文の読解力様々なものが必要だ。
老後の趣味にするにはもう体力的にきついかもしれないが,この本はそれを疑似体験させてくれる実にありがたい本である。
『歴史をみる眼 』(NHKブックス 15) 堀米 庸三 氏 ★★★☆☆
『歴史をみる眼 』(NHKブックス 15)において堀米 庸三 氏が、
史学について西洋中世の事例を挙げて解説されているロングセラー書籍があります。
それに対しての本邦版ではないか?と感じられる箇所が頻出するので、
少なくとも、参照文献として掲載するべきではないか?と感じます。
日本史って、こうやって研究されているのか ★★★★☆
日本史というと、昔に書かれた文書を読んで、
それをまとめているだけだと思っていたら、
そんなことはない、
資料の解読は当然として、
当時、生きた人の考え方をシミュレーションする
非常に想像力を必要とする学問だということが
この本を読んで分かった。

それと、おもしろかったのは
どんな古文書でも歴史資料かというと、
そうではなく、古文書であっても、
その後に作られた文書も数多く、
宮本武蔵の巌流島の決闘も
その実態は伝える文書がないという話には驚いた。
一般人でも史料に触れることはできる! 歴史の殿堂東大史料編纂所からの招待 ★★★★★
本書は読んで楽しいというよりも、歴史を楽しむための方法(ハウツー)を教えてくれる本です。山本博文氏は、東大史料編纂所の教授としては珍しくたくさん本を書かれている名物教授ですが、例えば読んで楽しめるものとしては『山本博文教授の江戸学講座』をお奨めします。これは宮部みゆき氏などの歴史小説家が時代考証をするうえでの疑問点・話のタネを聞きだすために山本氏に質問をしている本でたいへん面白いです。
しかし、本書はそういった本よりもむしろ、歴史になじむ機会の少ない一般人にとってとてもありがたい、貴重な本です。歴史家が史料についての本を書くのは、商売道具を切り売りしているようなものですから、あまり書かないし、書いても売れないのですが、この本は読者に興味を持たせつつ、一次史料の調べ方を説いているところがよいのです。
テレビではバラエティでもドラマでも歴史を元ネタにしたものがあふれていますが、そのほとんどはすでに公知のことか、または真実から程遠い俗説にすぎません。「そのとき歴史は動いた」などのドキュメンタリーものであっても、視聴率のために牽強付会な解釈をしています。マスコミ情報を鵜呑みにしないためには、ある程度の歴史リテラシーが必要ということでしょう。
ただ、本書は第2章で『大日本史料』などの東大史料編纂所の史料集編纂事業について解説していますが、ここをもっと膨らませて、事業の紹介というよりは史料集の使い方・データベースの使い方をメインにして、後半にもってきて、反対に著者が出会った「島津文書」「毛利家文庫」(『江戸お留守居役の日記』の元ネタ)などの紹介は前半に持ってくる形で増補してもらえれば、卒論に取り組む学生のためのハウツー本にもなったのにと思いますので、そのような形での増補を切に希望します。
一級史料の定義 ★★★★☆
一般向けとしては専門的な歴史学の入口を紹介するものであり、
歴史を専攻した者には、改めて足元を確認させてくれる書であると思う。
歴史家がどのように史料を渉猟し、読み込んだ上で
研究として構築するか、その過程を知ってもらうことが
本書の一目的ではなかろうか。

「一級史料という言葉の厳密な定義はない」と
著者は述べているが、「一級史料」というと確かに
誤解を生みやすい。
従来の歴史を書き替える、あるいは従来知られていない史実を
明らかにする史料を指して言うのが、本書における
「一級史料」であるが、著者が大名文書を主として研究し、
本書でもそれを扱っていることから、
「一級史料」とは大名文書を指すものだと
誤解されはしないかと危惧される。
著者も言う通り、史料に「一級」「二級」と序列をつけるのは
傲慢な態度である。読者にはどんな些細な史料でも
歴史を知る上で欠かせないことを知ってほしいと思う。