「意外」というフリがなければ十分に面白いのに「もったいない」
★★★☆☆
もし『アメリカ意外史』というタイトルを編集者が決めたのだとしたら、
余計なことをした物である。ちっとも意外ではないことが並んでいるからである。
かといってつまらないわけではない。
記述されているのはここは知っておいた方が良い、
現在のアメリカをかたちづくっている基となったアメリカ史のツボである。
だからアメリカ史をちょっとかじれば皆、一度は聞いたことのある話なのである。
で、意外ではないけれどこれが大事は分かるのである。
「独立宣言でイギリス国王を非難した話」
「奴隷解放の戦い以外の側面が多かった南北戦争」
「国民皆保険ではないアメリカ」etc.
「意外」というフリがなければ十分に面白いのに「もっやいない」