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男一代菩薩道―インド仏教の頂点に立つ日本人、佐々井秀嶺

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: アスペクト
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こんな日本人もいるんですね ★★★★★
インド仏教界を引っ張る一人の日本人僧侶の
密着ルポです。
聖人君子や偉人伝という訳ではなく、
胡散臭さや苦しみもがきながら生きている部分も含めて
等身大の佐々井氏の素顔に
魅力を感じます。

分厚い本ですが、
文字も大きく、行間も広く取ってあって
とても読みやすかったです。

なお、2009年に佐々井氏は日本に
一時帰国されたとのことで
個人的にはほっとした感じがしました。
なんともカッコいい生き様 ★★★★★
本書は、日本人でありながら、インドで40年間も仏教の布教をし続け、現在はインド国籍を取得しインド仏教の最高指導者になってしまった、佐々井秀嶺氏の半生を描くノンフィクションです。
彼は仏教の布教を通じて、不可触民の解放を目指したアンベードカルの後継者的位置づけなんですが、まさかそれが日本人であるとは思ってもいませんでした。
彼の布教の結果、インドでは仏教徒が1億人を超えるようになり、それにつれて、ヒンズー教徒の抵抗も本格的になっており、命さえ危険にさらされており、その中でもまったくひるまず、自己の信念に基づき、徹底的に戦い続ける男の生き様には、驚きを超えて感動すらしてしまうはずです。
慈悲喜捨の実践の見本 ★★★★★
表紙を飾るヤクザの親分のような佐々井秀嶺師の存在を初めて知ったのは、山際素男氏の『破天 … 一億の魂を掴んだ男』だった。このタイトル通りなら、2007年10月の日本総人口は1億2700万人であるから、佐々井師は日本人全体に匹敵するアンベードカル仏教徒を導いていることになる。
佐々井師の桁外れの行動力を支える深い思索を、以下の引用から読み取ることができる。
タイではヴィパッサナー瞑想法を勉強しました。(p.38)
平和でない時に瞑想だけしてたら、闘いに負けてしまいます。(p.41)
私のダルマ(法)は、騙さない、盗まない、妬まない。(p.47)
今の大乗仏教はヒンズー教との折衷のような宗教だからです。(p.100)
私は真理を求めて、果てしなく彷徨い歩く旅人である。(p.142)
お寺は学校にも病院にもなるのです。(p.169)
日本にはもう仏教はない。もし、あると思いたいならば、現在の僧は皆家を捨てて、もしくは寺を出て、もう一度出家すればいい。そこにおいて、初めて出家らしい姿ができるんじゃないか。(p.277)

釈尊のように、苦に喘ぐ人々に「苦集諦(受け身の生き方)」が原因であることを諭し、「苦滅諦(自発的に学ぶ生き方)」が仏教の本意であることを教え、「苦滅道諦(出来ることから実際に行動する)」を率先して示す佐々井師の生き方に深く感銘させられた。
男の中の男の生き方 ★★★★★
この本はインド仏教を現在牽引している日本人僧侶、佐々井秀嶺師を紹介しているのだが、佐々井師の生き方は、一介の仏教僧という枠だけに納まるものではなく、ましてや現代の日本の仏教界の僧侶の枠にはまったく納まるはずのないスケールの大きさだ。現代インドにおいてアウトカーストとされている人々を救い、仏教が生まれた国に再び仏教を根付かせようと戦う佐々井師の生き方、時に激しく権力や慣習に牙をむき、市井の人々にはやさしく、わかりやすく仏法を説くその姿には感銘を受けざるをえない。
これは仏教書ではなく、佐々井秀嶺師の人間の生きる道を描いたドキュメントの本だ。小難しい仏教理論はどこにも書いてないが、佐々井師の生き方から本物の仏教を学ぶことができる。だから、多くの一般の人には勿論のこと、寺の中で駄睡をむさぼっていたり、葬式の場だけ坊主ズラして、普段の修業がなってないゆえの迫力のない間延びしたお経をあげていたり、本山の権力争いに権謀術数を駆使して僧侶の位(なんじゃ、それ?教義から逸脱しすぎていないか?)を上げることに奔走しているような僧侶がもしいるならば、そういった心無い僧侶にこそ読んで目から鱗を落とし、自己に向き合ってほしい。