お二人に合った糸口が見えてきます
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著者の勧める「3つの習慣」から始めれば、うまくいく糸口に近づくはずです。相手を思いやろうとしても、男性心理、女性心理、お互いの違いが分からないまま、自分勝手な思い込みで、溝を深めていたのかもしれせん。先ずは、この違いを受け入れる事から始めましょうと、優しく語りかけています。
自分達二人は大丈夫と思っている方も、今まで気付いていなかった事が見えてくるかもしれません。そうなれば、お二人で居ることが、今までよりずっと楽しくなり、家族全体がもっと明るくなるでしょう。
自分達二人はちょっと変だ、家族の中で何かしっくり行かないと感じている方には、その疑問を解く糸口がみえてくるでしょう。
自分達二人は、もう駄目かもと感じている方も、まだ何とかなるかもしれません。少なくとも、どこが問題だったか、新たに気付くでしょう。
紹介された深刻な例を読んでいると、相談に訪れる方は、悩みに疲れ、すがる思いになっています。著者に話を聞いてもらううちに、「自分は理解された」「糸口が見えてきた」と思う安堵感から、心が癒され、前向きに取り組むもうとする意欲が湧いてくるようです。
男女の違いに匹敵するくらいに、個人差も大きいですから、本書が紹介する方法だけでは解決しない場合もあるでしょう。私の経験でも、コミュニケーション・タイプ(ソーシャル・スタイル)の違いは、大きいです。「心の合鍵の見つけ方」(枝廣淳子翻訳)のご一読もお勧めします。
あるいは、ご夫婦の一方か双方の心の中に、誕生から思春期まで過ごされたご家庭の問題が潜んでいるかもしれません。「しあわせ家族という嘘」(村本邦子著)や「アダルト・チルドレンと癒し」(西尾和美著)、「アダルト・チルドレンと家族」(斎藤学著)などもご一読をお勧めします。