【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:森田勝/著 出版社名:日刊工業新聞社 発行年月:2006年09月 関連キーワード:クタバレ イソ くたばれ いそ、 ニツカン コウギヨウ シンブンシヤ ニツカンコウギヨウシンブンシヤ 5719 につかん こうぎよう しんぶんしや につかんこうぎようしんぶんしや 5719、 ニツカン コウギヨウ シンブンシヤ ニツカンコウギヨウシンブンシヤ 5719 につかん こうぎよう しんぶんしや につかんこうぎようしんぶんしや 5719 ISOは日常業務の役に立つのか?ISOは企業に利益をもたらすのか?その明確な答えがここにある。 第1章 ISOの取得を目的にするから、ISOがじゃまになる。第2章 ISOは役に立たない!それはマネジメントシステムの中身がないからだ。第3章 必然性があるから文書化がある。それがなければ面倒くさいだけ。第4章 不必要なものを管理してもしょうがない。帳票でプロセスを一元管理するのだ!第5章 ISOで価
ISO9001は『良いものをつくる仕組み』と納得できる本
★★★★★
多少、刺激的なタイトルの本なので、ISO批判の本と思われがちですが、非常によくできたISOの『活用本』です。
【ためにするISO】(取得自体が目的になってしまっている)では膨大な負担と手間がかかり、実際の運用に役立て
ないために邪魔にされていることがなんと多いことか… 所謂、【文書化された手順】の必要とされているのが、6項目
しかないというのにメチャクチャに【手順書】を作り、ダブルスタンダードの仕事で監査に怯える企業の多さは…?
私自身、9001の監査員ですが、ISOの条文を上手に【使って】マネジメントシステムをまわしていく、という
考え方の浸透の難しさを痛感しています。根底には、ISOの思想の基本にあるアングロサクソン系の文化と、日本や
マイスター制度の文化の違いにあるようです。つまり、
1.【労働者は放っておけば怠ける、手を抜く、ラクしようとする。だから縛りが必要】
2.【ものづくりは自己実現の過程の延長にあり、良いものを造れば自分の幸福につながる】
という違いが、条文にも表れている。それをいかに、カイゼン活動のお膝元でもある日本に折り合いをつけて馴染ませる
か? という生理的拒否感の払拭に難しさがあります。
不適合品をいかに出さず、また、予防し、全体の品質向上を図っていくのか。本書は、それを、無味乾燥な条文を懇切
丁寧に噛み砕いて納得させてくれます。【ISO9001は仕事を縛るものではない。良いものをつくる仕組みの手引き】
と実感させてくれる良書です。特に、これからISO9001を取得しようという組織にお勧めしたく思います。
ISOを使いこなす:規定書の山にうもれないために
★★★★☆
ISO9001とISO14001の2つが対象
おもにISO9001に言及して話が進められる。題から類推されるように、ISOは現場では役に立たない代物であるとの立場にたったものではなく、ISOを現場で役に立たないように使っていることが多い理由とその解決方法について具体的に言及する。
ISOをマネジメントシステムとして活用するのではなく、ビジネスの都合上ISOのライセンスが必要となってしまい、ISO取得を目的としてしまうがために、オリジナルのプロセスや文書とISOのためのものとの2つが存在していまうといった、よくISOの使い方を間違えないようにとの話を皮切りに、必要なものを必要に合わせて管理していくため、品質マニュアルを頂点としたピラミッド型の文書体系ではなく、品質マニュアル・業務マニュアル・記録を一体化した一体化マニュアルを作成し、規定類の作成はあえて行わない手法を紹介する。
使えない文書は必要なし。使える文書をきっちり作成して使っていくことで、ISOのライセンスを取得するためではなく、しっかり業務で活用できるISOの活動が可能となる。
規定類の作成をあえて行わない手法は初めて知った。無理に規定したがために、なぜその規定に沿っていないのか?という監査をうけるのは馬鹿らしい。規定文書を無理に作成するよりは、業務マニュアルをもとに必要に応じてその場で決定していくといった形がしっくりくる現場も多いのではないだろうか?私の所属しているソフトウェア開発の現場では、一人でプロジェクトマネージャとプログラマー、テスターを兼ねる1ヶ月かからない案件から、100人以上で半年以上かけて開発する案件が1つの会社で混在していることもあり、”標準”規定が結局”標準”になりえていない。この部分はうまく使えそうである。
これまでISOにしたがって多くの規定などが定められ、はっきりいえば読んでられない(覚えてられない)状況になりつつある。すべての文章が整合しているかどうかを理解している人が社内にいるのだろうか?これまで規定してきた内容をザックリと捨てて行くための活動が今後必要だと考えさせられた。
読み物としては面白い
★★☆☆☆
ISOを取るために大量の文書を作ることの愚かしさは常識となった。
ISO本来の精神は伝わるが、著者はISO規格の原文をよく読んでいるのだろうか?
解釈の未熟さが目立つ本である。
自動車運転もうまい人もいれば、へたな人もいる。
★★★★★
食品工場に勤務しています。現在、ISO構築中で春に2次審査を受けます。
ISO取得に伴い、近所の図書館で10冊ぐらいのISO本を読破しました。
どれも同じような内容でしたが、本書はあきらかに違います。
この本を読んで学生時代に、自動車教習所に通っていた時のことを思い出しました。
そこで知り合った教官の言葉で「俺が本当に教えたいのは免許を取った後のことだ!」とよく言ってました。
この国の人間はライセンス好きの審査嫌いとよく言われます。
考えてみますと社会問題になった、某食品メーカーも某自動車会社もみんなISO認証法人です。
せっかくのライセンスを取得するわけですから、運転のうまい奴になりましょう。
ある意味で本書は暴露本であり、ISOの教則本でもあります。
タイトル名を裏切らなかった傑作、お買い得です。
ISO 9000/14000
★★★★★
ISOの国際規格の管轄する経済産業省のJISCというサイトにいくと、国際規格の仕組みやら、目的がわかります。
国際規格の背景にあるWTO/TBT協定と工業標準化法は、国際規格に関する仕事をするためにはまず読んでおくべきものだと思います。
また、国際規格の決まりごとであるISO/IEC Directivesという文書や、適合確認のための審査登録制度と自己宣言についてのガイドであるISO/IEC 17000シリーズの飜訳JISであるJIS Q 17000シリーズも無償でみることができます。
これらの文書を読んでいれば、ISOが専門でないコンサルや、国際規格の内容や改訂の動向がよくわかっていない審査登録員の個人的な見解に左右されることはないはずです。
経営者が誰に何を頼むかは、経営者の資質の問題で、頼まれたコンサルや審査登録員の資質だけを問題にするのは疑問があるかもしれません。
経済産業省が消費者保護のために国際規格を普及しようとしていることを知れば、この本を読んでいなくても、コンサルや審査登録員の選び方は分かるかもしれません。
「いくらかかると登録できる」ことしか興味のない人には、この本を読んでも、何が問題なのかがわからないかもしれません。
くたばるべきなのは、そういう経営者ではないのでしょうか?