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食料自給率のなぜ (扶桑社新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 扶桑社
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非現実的な 「有事」 にもとづく食料安全保障論 ★★★☆☆
著者の肩書は 「農水省食料安全保障課長」 ということであり,この本のなかで自給率,消費構造,穀物価格や需給などに関してはさまざまな統計量がつかわれている. しかし,「安全保障」 のためには 「有事」 の際になにがおこるかを定量的に検証するのが重要なはずだ. ところがこの本のなかでは,食料輸入がすべてストップしたが国内生産はいままでどおりだったらどうなるか,というような非現実的な条件でおこりうることが検証されているだけだ. もっと現実的な条件でおこりうることはなにか,それにそなえるには自給率やその他の数値がどのくらいであるべきかを検証しなければ,食料自給がどうあるべきかを議論するには不十分だろう.
気骨のある官僚とお見受けしました ★★★★☆
フードアクションニッポン
を提言する現役官僚が書かれた本。
食料自給率が低くなることで何が問題になるのか?
を書かれています。

内容は、日本ローカルな視点とグローバルな視点からの食料危機管理、
環境問題、エネルギー問題などが中核となるでしょうか。
参考となる図表も豊富で満足でした。

ただ、食料自給率を上げるためには根性も必要だろうと
取れるような文章が散見されたのがひっかかる。
皆が皆、高い国産商品を購入できない現状がある。
農家をきりつめないでなおかつコストを下げる方法
(そんなのあるんかいな?)を模索しなければいけないだろう。

本書では書かれていないが
「日本の食糧危機は大ウソである。」
という楽観論に対しては
以下のように答えている。

http://www.nagasaki-np.co.jp/cgi-bin/attocolumn/blog.cgi?category=03
行政としては、このような科学的な論争に決着がつき、一つの見方にまとまるのであれば、
その見方に沿った政策を立案・遂行していくことになります。ただし、複数の見解があるなか、
どのような政策をとっていくかについては、
いろいろな場合に対応できるように努力していくしかないと思います。

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日本の食料自給率をどうすべきか?
危機管理という側面もありますが、
自分はこの国をどうしたいか?
の価値観の問題によるところも大きいかと思います。
どちらかというと食料関係の話全般の本 ★★★★☆
テーマは食料自給率なのだが、本書はところどころ食料自給率とは関係のない食料の話が載せられており、トータルで見ると、食料自給率の本というより食糧問題全般の本、特に支給率がらみが多め、という感じであろう。

例えば、米は健康的だという話や水田の効能といった話は、食料自給率とは直接は関係ない。
緑の革命の話も面白かったがやはり食料自給率とは関係ない。

食料自給率の問題は、食料安全保障の問題、つまり危機状況において外国が食糧の囲い込みを行ってしまい、日本で食料が手に入らなくなる状況を避ける、という点に収斂すると考えているが、その点からの議論は世界の食糧事情などの話に絞られているといえよう。

なので、どちらかというと本書は食料自給率を軸に食料を見ていきました、と捉えるといいだろう。

なお、より自給率に絞り込んだ新書レベルの本としては、「自給率は危機的である」という主張の本として食料自給率100%を目ざさない国に未来はない (集英社新書)、「自給率は十分高い」という主張の本として日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社+α新書)を読んでみるといいだろう。
過激な農政改革は反対の方へ ★★★★★
良くも悪くも官僚の政策提言集だ。

まず官僚の書いた本でありながら大変分かりやすい。食料自給
率の計算方法から説明してくれており、知識ゼロから日本の農
業事業の現状が分かる。フードマイレージや輸出規制など新し
い話題も取り入れている。

政策提言として日本の農業の長所を活かした現実的な提案をし
ている点もポイントが高い。特に米に関する記述が多く、他の
生態系や環境への貢献や米粉、飼料としての活用など視野も広
い。

最もそのようなバランスの良い保守的な政策が官僚批判に繋が
っているとも言える。農家支援の提言は所得保障などお金のか
かるものが多いし一方、政府や農協の政策に対する反省は無い。

しかしこのような悪い点を差し引いても「農政批判本」とともに
「官僚の言い分」を聞いてみることは大変有益だろう。
資料、統計が分かりやすい ★★★★★
 日本の抱える食糧問題について、わかりやすく述べられている。
地産地消の重要性が叫ばれているが、我々一消費者にできることは
たかが知れている。やはり、政府や企業等による大胆な意識改革が
必要であろう。