【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:島崎治道/著 出版社名:集英社 シリーズ名:集英社新書 0510 発行年月:2009年09月 関連キーワード:シヨクリヨウ ジキユウリツ ヒヤクパ-セント オ メザサナイ クニ ニ ミライ ワ ナイ シユウエイシヤ シンシヨ 510 しよくりよう じきゆうりつ ひやくぱ-せんと お めざさない くに に みらい わ ない しゆうえいしや しんしよ 510、 シユウエイシヤ シユウエイシヤ 3041 しゆうえいしや しゆうえいしや 3041、 シユウエイシヤ シユウエイシヤ 3041 しゆうえいしや しゆうえいしや 3041 日本の食料自給率は四〇%前後。その結果、私たちは、莫大な量の輸入食料に頼って日々の命をつないでいる。それがきわめて危険な状態であることを、どれほどの人が認識しているだろう。他の先進諸国のように、一〇〇%近い自給率を達成することは、この国では実現不可能な夢物語なのか?そうではない。真っ当な国家であれ
独断的な主張がめだつ
★★☆☆☆
カロリー自給率という指標が適切かどうかを吟味しないまま,危機感をあおる議論をすすめている. 自給率をたかめるための対策として著者がかねてから主張してきた 「高付加価値農業論」 をとりあげているが,これは 「水気耕栽培」 をひろめようというものであり,うけいれられていない独断的な主張だとかんがえられる. もうすこしバランスをとった記述が必要だろう.
著者の信念の吐露
★★☆☆☆
「日本は食料自給率が低く、問題なので100%にするべきだ」という著者の想いはわかるが、自給率が低いと何が問題で、なぜ100%にするべきなのかについて論理的に書かれていない(いろいろと憶測は書かれているが)。
また自給率を100%にする手段として、莫大な補助金を麦や大豆の生産に投入して増産するという荒唐無稽な提案がなされている。本書は農水省を激烈に批判しているが、これでは予算や権限が増える農水省の思う壺ではないか。
さらに、08年のバターの品不足を食料危機と結びつけたり(p10)、「国産牛」が自給率の引き上げに貢献した(p55)とか、日本の農業は価格支持政策を行っていない(p104)など、明らかな事実誤認も見られる。
著者の信念はわかるが、この本を読んだとしてもその根拠はわからないし、農業についての誤った認識を持ってしまうのではなかろうか。
正反対の意見も
★☆☆☆☆
浅川芳裕氏はまったく逆のことを言っている。
日本の食料自給率は現在でも十分なのに、カロリーベースの食料自給率などと他国ではまったく使われない指標を使っている。
現にスーパーでは国産野菜、肉類であふれているではないか。
中国産などは、ほんのわずかだ。
両氏の著書を読み比べることをお勧めする。
批判は分かるが
★★★☆☆
所謂農政批判本。JA、農水省などの戦後経済優先政策の
歴史と、種子の輸入、アメリカとの協定、産地表示の欺瞞
などこの業界の病理がざっくり分かる。
ただし著者のスタンスが政府との対決に偏り過ぎ、その対
策も政府抜きになっている点は気になった。農産物直売所
の考えは結構だが、都市部の食料はどうするのか?国産種
子の研究は補助金無しでできるのか?疑問が残る。
農水省の官僚が書いた「食料自給率のなぜ?」で政府の言
い分と対策を読むとバランスが取れると思う。
100%は無理にしても、それを目指すべき理由はある
★★★★★
日本の食料自給率は40%ほどと言われている。
しかし、実際には、基準を入れ替えたりして20%ほどしかないという。
さらに、国内で育てていても、種もみが海外からの輸入だと、種が輸入できなくなると危機に陥る、いう指摘はなるほどと思わされた。
また、食料自給率が低いと、食料を他国が売ってくれなくなったときに対処できない。
そんな世界的危機は考えられないと思うかもしれないが、実際輸出制限等はすでに起きている国もあり、どの国も自国民を優先して守る以上、輸入一辺倒では危ないのである。
ただ、もちろん自給率100%は無理な話で、実際努力しても日本は80%ほどしかいかないという話もある。
それでも、「目指す」のならば100%を目指すのには十分価値があると思う。