手紙のあるひとつの使い方
★★★★★
ナラティブ・セラピーのひとつの道具としての手紙が数多く紹介されている。
この本のメインは、問題の外在化が家族の人間関係やそれに関係する問題を形作っていたドミナント・ストーリーを、オルタナティブ・ストーリーに生まれ変わらせる可能性があることを示し、実際の手紙の紹介でそれを説明している部分だと思います。
最初は、手紙とセラピーというものがどうにも合わないと感じていたのですが、最後まで読むとこんな手紙の活用の仕方があるんだと感心すると思います。家族療法の知識はほとんど必要ないと思いますのでナラティブ・セラピーに興味のある方は一度読んでみてはいかがでしょうか。