ホラー短編傑作選 兇〈弐〉
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街じゅうのいたるところで〈他人には見えない死体〉を見るようになった北村は、ある日、あきらかに自分と同じモノを見て怯えている小百合と出会う。だが、それはありえないことだった。なぜなら北村に見えている死体は、交通事故で負った〈高次脳機能障害による幻覚〉だと医師に診断されていたからだ。果たして、二人に見えている死体の正体とは……『死者のいる風景』著:梅津裕一
自称パチプロでニートの孝一に、ある日、届いた一通のメール。そこには『来店不要。ネットで簡単手続き。どんな方にも百パーセントお貸しいたします』と書かれていた。あまりにうまい話でかえって怪しかったが、すでに借金で首が回らなくなっていた孝一は、渡りに船とばかりにそのメールに飛びついた……『不良債権』著:青山祐
僕ガ君ヲ救ウ、予言者トーマ──公園のトイレでそんな落書きを見つけた葉南は、なぜかそれが自分への伝言のように感じられ、その隣にあるメッセージを残した。後日、返事を期待して訪れると、そこには「死ス」という言葉を含む暗号のような文章が。そして、その予言のとおりに葉南のクラスメイトが死ぬ。それからもトーマの不吉な落書きは続き……『喪 ─875─(死ナバ、葬~現代都市伝説奇譚~より)』
自分だけの安心できる空間が欲しい。それまで会社の寮に住んでいた伊郷だったが、あることをきっかけにマイホームの購入を決意する。そして、思案に思案を重ねて手に入れたそれは、こじんまりとしながらも理想に近いほぼ完璧な家だった。近所の住人たちが彼に干渉しはじめるまでは……『マイホーム』著:狂気太郎
凶悪、至極。気鋭のホラー作家四人が贈る電子限定、最恐ホラーアンソロジー第二弾!!