ホラー短編傑作選 兇〈惨〉
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山の向こうの料亭を目指し、恋人と親友を乗せた車を走らせていた八坂誠は、途中の山道で「ここからはじまります」という奇怪な看板を目撃。その直後、ひどい事故にあう。たった一人車内に取り残された彼が意識を取り戻したとき、顔に奇怪なペイントをした殺人集団にまわりを囲まれていて……『ファウル』著:狂気太郎
学校での壮絶なイジメを苦に飛び降り自殺した双子の兄、武彦。それを伝えにやってきた二人の刑事の前で、弟の幸彦は呆然とした表情を見せる。それは、鏡の前で何度も練習した顔だった。地獄から抜け出すために。奴らに復讐するために。弟になりすますために……『兄弟日記』著:青山祐
血に染まったカッターナイフ。血痕に見えたテントウムシ。冷蔵庫の中には、お姉ちゃん。悪意に満ちた街は一人の少女を狂気の世界へと追い込んでいく。終わりなき悪夢の果てに訪れる結末とは……『テントウムシ虐殺』著:黒形圭
その怪異は妻が朝食に生の豚肉を出したことから始まった。会社では同僚が続々と感情のこもらないようなしゃべり方になり、ついに先刻までまともだった同期入社の山郷にも異変が起きる。突然苦しみだした彼が襟をつかんでシャツを引き裂くと、そこには信じられない侵略者の姿があった……『侵略の時』著:小林泰三
戦慄、極大。気鋭の作家三人に短編ホラーの名手・小林泰三を迎えた、電子限定最凶ホラーアンソロジー第三弾!!