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冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

価格: ¥860
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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読む手を止められません ★★★★☆
私には、ミステリーというよりホラーのような感じがしました。
ときどきぞっとするような描写があり、怖くて読む手を止められませんでした。
夜寝る前に読むのには向きませんが、読者を引き込む文章力はさすがだと思います。
読み終わっての感想は、こんなに素直に思い合える仲間がいるというのは幸せだろうなぁと思いました。
主人公の深月を中心に、仲間8人がお互いを信じ、思いやりをもっていて、
異質な空間なのにはじめのうちは妙な居心地のよささえ感じます。
それぞれが抱える、学校、家庭環境などに抱える悩みの描写も丁寧で、感情移入しやすく、
結末は、それほどの驚きはないものの「そういうことか」と納得でき、読後感もよいです。


辻村さんの作品はこのほか『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』を読みましたが、
恐怖、悲しみ、怒り、苦しみなどの表現がとても上手い作家さんだと思います。
読み手がつらくなるくらいに。
そしてそれが辻村さんの魅力だと思うのですが、この作品ではミステリーと心理描写の両方に力を注いだ結果、
どちらも中途半端になってしまっている印象を受けました。
なので、これから辻村さんの作品を読もうと思っている方には先ほど挙げた2作品の方が個人的にはおすすめです。
話は素晴らしいんだけど ★★★★★
自殺をしたのは誰か。
一人一人が自分の(主に暗い)過去を振り返りつつ、その“誰か”に迫っていきます。

とにかく登場人物の掘り下げが上手で、誰が自殺をしていてもおかしくないような過去を各章で書いています。
皆考え方が高校生らしく、優しい。いつも互いに気を配っていて、誰も疑心暗鬼に陥ることなく良いと思えました。読後感もさっぱりしていて、納得がいきます。ラストはまさかという展開。展開が読めてしまうよりずっと良いです。


ただ、私が話の随所で気になったのが煙草の描写。舞台は県下一の私立進学校の筈が、登場人物が煙草を吸います。これは倫理的にどうなの。梨香は学校でも異色なことが特徴になっていますので気になりませんが、優等生でさえ煙草を吸う、又は吸ったことがあるという書かれ方をしています。私立でこれじゃ問答無用で退学ですよね。しかし現状は停学で済んだりと、処置は甘いです。…そんなことを言ったら春子が深月にしていたことだって退学になりかねないのでケチをつけだしたら話になりませんが。どうせなら県下一の進学校、とはしない方が違和感がなかったのではないでしょうか。

唯一この進学校の荒れっぷりが私にはどうも…。私の学校は別に県下一ではありませんが、煙草なんて誰一人として吸いませんよ。

私みたいに細かい所が気にならない人には、是非読んでほしいです。まあ、煙草がキーな訳ではないのでそれくらい目を瞑ればいいのですが。キーでないからこそ許せないというのもあるけど。
真相が知りたくてしょうがない!! ★★★★☆
デビュー作と思えない世界観。設定もおもしろいし、登場人物みんなが魅力的です。文章も私は作者と年が近いからかすごく読みやすい。
真相が知りたくて知りたくて、時間があれば続きを読みたくてしょうがない!という状態に陥りました。

ただ、長いです…。
え?処女作なの??と思える作品 ★★★★★
とりあえず言える事は、買ってよかったなと純粋に思える作品ということです。
文章の構成も上手いですね。場面の情景を手に取るように感じることができ、かつスラスラ読めるのはよいです。
最近読んだ評判のライトノベルと比べると「ああ、小説を読んだんだなぁ」としみじみと思うことが出来ました。
ただ、難点を挙げるならやはり冗長に過ぎる、ということは感じます。
主要登場人物八人の話の掘り下げ方など特に
これが、作者と同名の登場人物としていなければまた違った感想になりそうですが(深月は好きですよ?)。

しかし、まぁ自分の高校生活を思い出しながらどっぷりと物語に引き込まれますね。
伏線も私は一個くらいしか予想が当たらなかったくらいには驚けました。
それでも物語の構成には若干甘さもみられますが、
著者が高校、大学生時代に執筆した作品と言うことも考慮すると文句無く☆5付けることができます。
冗漫に長くないすか? ★★☆☆☆
もう、この上巻の長さときたら。

ぐだぐだいつまでも回顧シーンは多いし、メインヒロイン、しかも感受性がゆたかでみんなから守られていて・・が作者と同じ名前ときたら、ちょっとケッて感じ?

なんだかねぇ、薄っぺらい。
やたらと人間的にできている高校生の集まりで、でもなんだかひたすら不幸だったり妙な非現実的なヒロイン妄想に取り付かれていたりときたもんだ。
高校生向きじゃないこれ。ジュブナイル小説ってゆーんですか?

あーいらっとする。なんだこれ。
でも、投げるのやだから下巻も読む。