内容は最高、翻訳が。。。
★★☆☆☆
LINQに関する、まさに詳細情報を網羅した決定版の書籍。
LINK to Object、LINQ to SQL、LINQ to XMLなどの内容から、その基盤になる拡張メソッド、ラムダ式と式木、LINQ to Entity、さらにはLINQカスタムプロバイダの作成からパラレルLINQまでという、まさに読みごたえ満載のエンサイクロペディアである。
これだけで、.NET Framework3.5拡張の部分の相当量をカバーしているのではないかと圧倒される。
ただ……翻訳がいただけない。これまで自分が買った、このレベルのMicrosoft本は、どれをとってもそれなりの翻訳レベルに達していたが、この本の翻訳には、本当に訳者が内容を理解しているのか首をひねることが多い。
もちろん、内容の難しさはわかる。LINQはその基盤技術において新しいソフトウェア技術を駆使しており、単純な使い方だけでなく、概念的な説明を行おうとするとこういう内容は不可避、日本語でこれを表現することは至難の業だろう。
でも、だからといって、プログラム用例は全部英文のまま、固有名詞もカタカナと直訳表現だらけでは、読む気が失せるのが現実だ。
早急に改版を望みたい。このままでは原作者が泣くだろう。