中世半ばまで世界の辺境にすぎなかったヨーロッパは、イスラム世界から先進的な学問や科学技術を取り入れることで、辺境の地位から脱するきっかけを作った。その後、ルネサンスや大航海時代などを経て、19世紀には最先進の地位に登りつめ、世界を制覇するまでに至る。では、古代ギリシア・ローマにその起源をもつヨーロッパはどのような道程を経て現在に至ったのか。本書は、古代～近世にかけての歴史を、主に経済の視点から紐解いていきます。