たとえぼくが最後のバッターだとしても
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神川優也は、小学生時代の親しい友人達がみな少年野球に入ったという理由から地元の少年野球チームに入った。神川は、自分に野球はあっていないと、少年野球時代に悟る。
中学に進学した神川は、バスケ部への入部を希望するも、バスケ部は人気部活で、希望者はクジ引きで決められた。神川はクジ引きではじかれてしまう。
次に向かった柔道部は、形ばかりの同好会。どうせ3年間を棒に振るなら、もう少しちゃんとした部に入らないと、と柔道部は却下。
結局最後に残ったのは野球だけだった。神川は、嫌々野球部へと入部した。
彼が入った野球部は、田舎の名門軟式野球部だった。上下関係は厳しく、練習も辛い。
神川は困難を乗り越え、なんとか新チームのレギュラーとなる。ポジションは一塁手。打順は四番。が、この四番打者にはわけがあった。神川は、自他共に認める、偽りの四番打者として、全国大会を目指し、試合を戦うこととなった。