私が一番最初に買ったカードがこれです。ウェイト版を元にしているので初心者でも扱いやすく、しっかりした絵で目が疲れません。イラストレーターの人の技術の確かさがうかがえるカードです。

1970年という時代の空気が感じられる、情熱的でロマンティックなカード。鮮やかにくっきりと描かれた統一感のある絵柄で、ビビッドな色使いはキッチュな魅力にあふれています。大アルカナにはたくさんの花が登場しており、そしてなんといっても、すべての女性がとても美しい！使っているとキレイになれそうな気がしてきます。うっとりしながら占いたい、読みやすい恋愛系デッキのひとつでしょう。少女の恋から、大人の恋まで対応可能な気がします。というか、女性ならばどんな問題にも使えそう。

コーティングはビニール系で、最近よくあるプラスティックコーティングではありません。何年も使い込んでいれば、折れたりめくれたりしてしまいそうですが、そこまで弱くはありません。ただ、円高のうちに（笑）もう一組予備に買っておきたいと思える、素敵なデッキです。

絵柄はライダー版に準拠していてイメージがわきやすく気に入っているのですが。
バックデザインが上の部分と下の部分が対称になってなくて裏返している状態で
カードが正位置なのか逆位置なのか分かってしまいます。それだけがちょっと残念。
とはいえ美しく良いカードだと思います。

私の占いの先生は約30年のキャリアを持つベテランの方でしたが、カードはこれしか使っていないとおっしゃっていました。70年代に出てきたカードでいまだに現役でしぶとく売られているとのことでした。タロットカードのサイトでも概して評判はよく、特に初級者から中級者に向いているそうです。絵柄はライダー版を元にしたものですが、ライダー版をもっとロマンチックにしてカラフルにしたといったらいいのでしょうか。以前は全然違う会社のもっとファンシーなものを使っていましたが、解釈と絵柄とイマジネーションがなじまず、何か別のものをと探していたときにここで偶然このカードを見つけました。スタンダードで奇をてらっていません。解釈もしやすいので、さすが先生お勧めのカードだと思いました。初心者の方はやっぱりライダー版から入るべきだとは思いますが、カードジプシーされている中級者の方にお勧めします。

ウェイト版をほぼ忠実になぞらえて描かれている全絵札のタロットデッキです。タロットにはよく見られる「絵の縁取り」が全くなく、まるでカード一枚一枚が小さな絵画のような少し珍しい種類のタロットだと言えるでしょう。カラーもウェイト版に比べると数段ビビットで、人物や各象徴もはっきりアップで描かれているものが多くみられます。ただ紙質はお世辞にも良くいとは言えず、その点だけは残念です。初心者の方にも扱いやすいデッキなので是非ワンセットは手元に置いて頂きたいと思います。（同デッキの(BOOKSET版のページでイメージをご確認下さい）