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日航123便 あの日の記憶 天空の星たちへ

価格: ¥1,500
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: マガジンランド
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未だに解決しない事件 ★★★☆☆
85年8月12日に起こったJALジャンボ機墜落事故は、今年で25年。
あの年に生まれた人は、すでに成人をすぎて、25歳になった。今後もこの事件を知らない世代が増えるであろうことを考慮して、この本の意義を考えてみたい。

まずなぜ10時間も墜落位置を確認できなかったのか。
位置さえ確認できたら、すぐに救助隊が出動して、もっと多くの命が救われたはずだ。
この本に書かれている当時の関係者からの発言によって、そのことがくっきりと見えてくる。では誰の責任なんか?

またこの事件が、不起訴に終わってしまったことに対する憤りを感じたのは、私だけではないだろう。
外交問題から、国をどう捉えるのか。国民として国を守るために何が必要なのか。
日米、日中、対アジアなどそれぞれの緊張関係は、駆け引きされながら、今日に至る。
多くの貴重な命を奪った事件を、「不起訴」という体たらくに終始した点を深く反省して、今後の国際関係を考えることは、25年を経てますます、必要不可欠だということを、再認識させてくれる一冊である。
なぜ仮名? ★★★☆☆
客室乗務員の先輩や同僚を亡くされたという、御遺族とはまた違う「身内」の視点はこれまでになかったもので、新たな悲しみが伝わってきた。 しかし、気になったのが、亡くなられた客室乗務員が仮名になっている点だ。 「プライバシーを考慮のうえ」と記されているが、機長をはじめとするコックピットにいた3人は実名になっている。さらに「新聞などの記事で公表されたお名前、さらにご協力いただいた方々につきましては、実名とさせていただきました」とある。 著者は最後の瞬間まで職を全うした客室乗務員一人一人に思いを馳せ、最大級の賛辞と尊敬を記している。読者にとっても胸を打たれる記述である。それならば実名で伝えるべきではなかったか。決して野次馬根性などではなく、彼女たちの見上げたプロ意識、勇気を後世に伝えるためにも、そして殉職者への追悼の意味でも仮名にする必要はなかったように思われる。
新しい視点のエッセイだが‥‥。本当に客観的?著者の能力が、、 ★★☆☆☆
1985年の日航機123便墜落事故でなくなった乗務員と同僚で一緒にスチュワーデスとして飛んだ経験がある方が書かれている。
客室乗務員や運航員の死は、いままで、加害者側であるとして、犠牲者であるのに今まで公に弔う事ができずに、その死を悲しむ事さえできなかったが、
個人的にそれは哀しいと思っていた。乗務員の家族や親しい方は、そのことで、苦悩されていたと思う。
特に、客室乗務員、パイロット達の最後の最後までプロ意識の高い仕事ぶりは、
賞賛に値するし、この本で彼ら達(客室乗務員やパイロット)はやっと供養された気がする。その点は良い本だと思う。
実際、涙を禁じ得ない程だった。

私が引っかかったの(星が少ない理由)は、雑誌の書評(週刊誌)に
この本は「著者が”あらゆる方法で自ら情報を集め”発見したあらたな事実〜
をできるだけ客観的に、かかれている。」と紹介されていた点。
著者も「客観的事実だけを書こうとつとめました」と言っている。

実は、著者は専門学校で、航空業界をめざす若者達の講師をしているのだが、
著者は生徒達に123便に関する情報をあつめ意見をレポートに書いて提出することを課題として出した。
しかも、生徒達が手を抜くことがないよう、「レポートは単位のでる期末テストのかわりとしレポート内容に点数をつける。」
という、なんともずるい方法をとっている。生徒を利用し、生徒に情報収集させレポート提出を強制した。

実際提出されたレポート、意見はすばらしく、著者は自分でも気付かないような事まで若者が発見した事に驚いている。
ノンフィクションの著者なら、自分で徹底的に調べ上げ、気付くべきではないか。

要するに、実際に、すばらしい情報収集力をもっていたのは、著者の生徒達であって
著者ではない。

また、客観的事実の記載だけを心がけた。とあるが、
どうだろう。
作者の感情や憶測、感想で書かれている。それも、かなり感情的だ。
これは客観的といえるのだろうか?

更に、都合のわるい感想、疑問は、学生が言った事にしており。
発言の責任を学生になすりつけている。

ノンフィクション作家としての能力がどうも、、、、なのである。

そこがどうしてもひっかかり、星が少なくせざるをえない。

また、亡くなった乗務員へ「あなたは美貌というより体力勝負の方でしたね。」
と失礼な発言をしている。

この著者の人間性を感じた。

ただ、わかりやすく書かれ
元同僚でなければかけない本であり、一読の価値はあると思う。
もうひとつの「沈まぬ太陽」客室乗務員の視点から スチュワーデスを目指す人にも ★★★★★
これは、123便に乗務していた客室乗務員たちの同僚であった女性が書いた記録である。著者は、高校時代からシナリオを書いていたという元文学少女でもあり、英語の教師を目指したこともあるだけあって、読み進むにあたって退屈することがなかった。平易な言葉で書かれてあり、構成力の高さは序章からあとがきまで一環している。単なる元客室乗務員の手記、回想記として読んでも全く、多くのエピソードを含んでおり、航空ファンやスチュワーデスを目指す人にも参考となる文献のひとつ、歴史的証言ともいえるだろう。乗務員教育の歴史を知る上でも重要な記録である。内容は、123便墜落に関する様々な疑念の根拠となる事実・資料の提示が眼目となっているが、告発調ではなく、事実を積み重ねながら、謎解きのように、核心に迫ろうとする緊張感のある筆致で読者を飽きさせない。もちろん、この本壱冊で隠蔽された事故の様々な謎がすべて明らかになるというわけではないため、疑惑を全面にとらえた他の文献とあわせて読んでみるとよいかもしれない。
グラビア写真が物語る真実 ★★★★★
この本は実に正直な本である。全てを分かった上で素直に語り、随所に読者への疑問をさりげなく投げかけている。それは一度読んだだけではわからないのだ。三回読んでようやく理解出来る。つまり読者側に深い洞察力を求める本である。表面だけしか読んでいない人は、自分が持つ一切の先入観を排除して読むべきだ。
私はグラビア写真と本文を照らし合わせながら何度も読み、著者が文中にちりばめたヒントを一つずつ解明していった。そして今週発売(八月二日)週刊現代で、著者が語るグラビア写真の真実という記事を読んだ時、全てが分かった。そうなのか、だから著者は書けなかったのだ!と。なぜならば当時のJALは被害者かもしれないからだ。
著者はあとがきで、若い時の自分達の情けなさを客観的に自己反省をしている。その上で読者に問いかけているのだ。私達読者に出来ることは、青山氏が投げかけた様々な疑問を自分ならばどうするかと、一つずつ自分のこととして考えていくことではないか。それがこの本の価値であり、知的水準の高さだと私は思う。