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にごりえ

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カテゴリ: Kindle版
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明治文学を代表する小説家、歌人である樋口一葉の短篇小説。初出は「文藝俱楽部」[1895(明治28)年]。小料理屋菊の井につとめるお力は、器量も良く客あしらいも巧みであってその界隈随一の評判であった。お力が前にいた赤坂の店の頃から馴染みであった布団屋の源七は、妻子持ちながらお力に入れあげて店をつぶし、今は路地裏の狭い長屋に住み土方の手伝いをして暮らしているのだが、いまだにお力のことが思い切れない。最後にはお力は袈裟がけに斬られ、源七は見事に切腹自殺をしてしまう、悲劇の物語である。