荒唐無稽と呼ばないで
★★★★☆
新島を目指し北極海を突き進む一隻の巡洋艦「黒姫」。かの貴婦人に襲い掛かってくる新鋭戦闘機や謎の潜水艦。ようやく辿りついた島を守る恐竜たち…。こうやって並べると胡散臭い物語のように感じなくもないが、これは正統的な冒険小説。少し異色なのが、主人公が妙に弱気なところだろうか。でも、決めるところは決める!
いまや人工衛星からの映像でセンチ単位のものまでとらえてしまえる時代。氷海を乗り越えて探検する、なんてことは必要ないかもしれないけれど、だからこそあこがれる世界。…ボクなんかがそこにいればすぐやられちゃう端役程度かもしれないけれどね。
オカルトやら軍事やら剣術やら美女やら。あらん限りの要素が盛り込まれています。ただ今回は、チャンバラシーンが少ないのが残念だったなぁ。飛行機に対して剣一本で立ち向かうメチャクチャさが好きなんだけど。