健康食品が体にいいとは限らない
★★★★★
この本は健康食品によって引き起こされた健康被害のデータベースで、
1000本以上の臨床論文を元に健康食品が引き起こした中毒症例をまとめた力作です。
「よくぞこれだけの量を」と思わず感嘆する程のデータ量が載せられています。
各症例にきちんと報告論文が記載されているのが素晴しい。
古の賢人パラケルススはかつてこう言いました。
「この世に毒でないものはない。あるものが毒になるか薬になるかはその用いる量によるのである」
健康食品もまた同じで、量を間違えると毒になるものや、酷いものになると毒にしかならない物さえあります。
盲目的に信じるのは危険ですらあり、一人一人がアンテナを張って自衛する必要があるでしょう。
本書は健康食品によって引き起こされうる危険を知り、対処法を学ぶための格好の指針になると思います。