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そして私は一人になった (角川文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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日常 ★★★★☆
山本文緒さんの本はほぼ持ってます。文章の上手いひとは何を書いても面白いんだな、と思いました。以前買って、何回も読んでます。また最近パラパラ開いてますが面白いです。特別なことはなにも書いてないけど、誰にとっても日常ってこんな感じなんだ〜って親近感がわきました。昼下がりコ―ヒ―でも飲みながら気軽に読みたいエッセイです。
等身大のエッセイ ★★★☆☆
山本文緒さんが離婚された30代前半の1年を日記形式でつづったエッセイ。
思えば私、山本さんのエッセイを読むのはこれが初めてでした。
こんな風に日々の暮らしをきちんと書き留められるだけでもすごいです。
内容もいかにも作家!っていう感じではなく、30代の女性のひとり暮らしってこんな感じだよね?って共感される部分が多かったのではないでしょうか。
引き続き、「再婚生活」も読んでみたいなーと思いました。
心に染入る等身大の日記エッセイ ★★★★★
本書は1996年と2000年春の著者の日記エッセイと2007年晩秋のあとがきで構成されています。離婚後に32歳で初めて独り暮らしをした頃と作家として成長した4年後の日記はやっぱりトーンが違っていて年齢を経ることの成長と悲哀を感じ、あとがきでは著者がうつ病を患って5年間以上もまともな小説を書けなかったことを知り驚きました。

これまで著者のプラナリアや恋愛中毒など10作品を読み、同じ女性作家でも宮部みゆきや桐野夏生、江国香織らより何かが心にしっくり来ると感じてきた理由が、作品から想像される著者がとても自分に等身大に感じられるからだと本作で分かりました。

とても読みやすくて、心に染入ってきます。独りで生きることに不安や辛さを感じる方、うつ病に悩んでいる方は、等身大の著者が目一杯の不安を抱えながら精一杯生きていた姿を感じることで勇気をもらえるのではと想像します。とても貴重な作家の貴重な日記エッセイです。

〜著者の言葉〜
・周期的に「すこーん」と落ちてしまうのはなぜなんだろう。友人に相談してみたら、みんな同じだよと言っていた。
・私には少し考えすぎてしまうところがあって(だからこそ小説なんか書いているのだろうけど)、人と会うとそれだけで疲れてしまうのだ。
・友達や恋人や親や兄弟姉妹が全く心の拠り所にならない人も世の中には大勢いるし、誰にでも必ず生き甲斐が見つかるとは限らないのだ。
・「死にたいなんて友達に言ったら、サーっと引かれてしまう」と(若い)彼女は泣き笑いで言う。それは若い人だけじゃなく大人もそうなのだ。
・喧嘩になるのはつらい。けれど、喧嘩できない関係というのも、もっと辛い。
・不摂生な生活が生んだストレスに心も身体もぺちゃんこにされたあと、今私はやっと人生の後半をよろよろと歩き始めた気がする。
・何度か読んだ本に人生を変えてもらったし、私自身も本を書いて生計を立てている。
「再婚生活」以前 ★★★★☆
「野生時代」で連載していた「再婚生活」の前身ともいえる山本文緒・
30代前半の直木賞以前の日記です。離婚して人生初の一人暮らしを始めた
山本さんの日常が丁寧に描かれてます。好きなことを仕事にしている幸せさ、
一人暮らしの自由な気分などを味わいつつも、ふと不安になったり、
飲みすぎて友達に迷惑をかけて自己嫌悪に陥ったり…作家の日記としての
面白さももちろんあるんだけど、それ以上に、
等身大の30代女性の日記としてすごくリアリティを感じました。
ドラマみたいに大事件が起きたり主人公(山本さん)が前向きで
元気出ちゃう!という感じでもないのですが、読んでいるとなんとなく
ホッとするような、肩の力をぬいてもいいような気がするような、
お風呂やベッドにひっぱりこんで読みたい感じ。

小説とは違う雰囲気 ★★★★★
「そして私は一人になった」
なんていいタイトルなんだろう!と思って手にとってみたら、山本 文緒さん著だったので迷わず購入。

普通に結婚して、思いもよらず離婚に至ってしまった、山本さんが孤独と向き合い、真の自立をなさっていく過程が素直な言葉で綴られています。

山本さんの作品はクールなイメージが強いけれど、このエッセイ集を読んで見かたが変わりました。
優れた才能と、鋭い感性を持っているからこそ、私たちを唸らせる作品をたくさん生み出してくれているんだな・・・と。

私たちと同じように悩んでいる山本さんに親近感をおぼえました。

小説を読まれてからこの本を読むと、なお一層心に響くものがあると思います。